真夏の力強い日差しが大変に合うのが、情熱のことばも持つカンナの花です。明るい色の花はプレゼントにも最適、なぜ贈られた側も喜ぶのか、カンナのことを深く知る程納得ができます。葉の部分もユニークで1色の緑のみではなく、種類によっては縞模様になっていて紫や赤に白やオレンジ色と葉までカラフルです。

 

カンナってどんなお花?

球根植物となるカンナはカンナ科カンナ属、根茎はまるで香り高い香味野菜としても好まれる生姜みたいです。暑さが得意なのもカンナの特徴、理由は熱帯アメリカが原産地だから、猛暑でも鮮やかな花を見せてくれます。季節的には夏咲きであり、暑いのは得意ですが気温の低さには弱く、生育は温度5℃を下回るとストップするのも弱点です。凍れば枯れる結果に、対策として寒い時期には堀上作業の上で貯蔵をします。

鑑賞用として広く市場に流れているのはハナカンナなど、1,000種以上も園芸品種があるのもカンナです。

 

カンナの花言葉にはどんな意味がある?

「情熱」「笑顔」「快活」これがカンナの持つ花言葉、真夏に艶やかに咲き誇る強く明るい花にぴったりです。「情熱」は的を射た言葉、真夏に凛として咲き乱れる、燃えるように赤い花を象徴しています。

まだ若く美しい恋人同士は元気で健康、フレッシュで明るいです。その姿はまるでカンナのよう、華やいだ大きな見た目と鮮やかさ、恋人同士の「快活」そのものです。

堅い種を持つのもカンナ、そこで赤ちゃん用のガラガラとして使用されたため、朗らかに笑顔をもたらしてくれる意味が「笑顔」にはあります。

 

カンナを元気に育てるポイント

元気よくすくすく育ってほしいカンナには、おひさまの光をたっぷり与えてあげること、同時にたっぷりの水分も与えるのがポイントです。またまわりの植物から移る、様々な害虫には注意をします。

 

日当たりの良い場所で育てよう

寒さにはめっぽう弱いのもカンナですが、反対に暑いのは大の得意、大好きな環境です。カンナを健やかに育てるためには、日当たりの良い場所で伸び伸びと育てるのがベスト、日当たり良好を好みます。

太陽の日差しを毎日思う存分あびて、イキイキ咲き乱れるのが暑いのもへっちゃらなカンナ、真夏の酷暑などではびくともしません。

 

水やりはたっぷりと

根張りを良好な状態とするためにも、水やりをする際にはたっぷり与えてあげることが大切です。酸素も欠かせないのがカンナの根ですが、同じくらい重要視したいのが水、思うよりずっとたくさんの水を求めています。

土を乾燥させたままの状態はNG、乾いた土だと地表近くの根が育ちにくくなるからです。

 

害虫に気をつけよう

病害虫を目にする事はあまり無い強い植物のハンナ、でも時折加害するのは蛾の幼虫です。害虫は暑さが高まる程活発も行動的に、葉や花を蛾の幼虫が食べてしまうこともあります。発見したら即座に殺虫剤で退治を、エアゾール式なら作業も楽です。

ヨトウムシやアブラムシの被害対策には、薬剤を撒いておきます。

 

カンナを育てる際のよくある質問

花びらが枯れてきたときの対処はどうしたらよいのか、植え替えるのにふさわしいタイミングはいつなのか、カンナを育てる過程で様々な疑問が生まれてきますが、正しい対策を知ることで安心して育てることができます。

 

カンナの花が枯れたらどうする?

茎葉部分が枯れ込むのは秋も後半戦の気温が下がる時期に入ってから、寒いと凍結して枯れてしまいます。温度が5℃を下回るなら、翌年また植え付けをするまでは根茎を掘り貯蔵することです。

寒くなれば花も咲き終わりに突入、自然に花も枯れていきます。付け根から、枯れた部分は切り取ることです。

 

カンナを植え替えるタイミングは?

植え付けタイミングは、気温も穏やかに上がり始め過ごしやすくなる4月半ばから、夏の日差しも見え隠れしだす5月を目安にします。気温の低さには弱いのがカンナなので、季節は霜の降りない時期を狙う事です。

球根はひとつを8号から10号鉢に植え付け、鉢の中心に先端の芽がくるようにします。

 

カンナの増やし方とは

カンナを増やすには、大株まで成長をした時がチャンスです。根茎を切り分けますが、くびれた部分でカットをして芽は2つから3つはつけておきます。分球作業をする時にあまり細かくは分けないこと、増やすには種まきでも可能です。

草花用培養土入り黒ポットに、水に一晩浸けた種を2粒から3粒を目安に播きます。

 

カンナをプレゼントするのにおすすめな方法

プレゼントにカンナを選ぶのは素敵なアイデア、花束にするのも華やかさが際立ちます。アレンジメントフラワーでにぎやかに飾るのも、定番の鉢植えをラッピングすることも可能です。

 

花束

切り花を束ねる花束、カンナはデザイン性も高く華やかな雰囲気になります。持ち運びも楽で、束ですから手渡しもしやすいのがカンナの花束です。

スペースもあまり必要としないのは、束ねた花は花瓶に飾れるため、丈も花の量も自分で調整ができます。もらった側も調整を含め自由度は高め、いくつかの花瓶に分けても可愛いです。

 

アレンジメントフラワー

吸水スポンジに水を含ませて土台とし、カンナなどの花をバランスを見ながら挿して完成させるのが、カンナのアレンジメントフラワーです。デザインが立体的になるのは、スポンジにカンナを直接挿して固定できるから、受け取った相手はそのまま部屋に飾ることができます。サイズも、大きいタイプからコンパクトまで幅広いです。

 

鉢植え

プレゼントをした後も美しさを長く楽しむなら、鉢植えを選ぶのがベストなチョイスです。根の部分は土の中に植え込んであるので、切り花よりも長持ちをします。手元で育てる喜びにもなりますし、カンナの花を観賞できる期間もそれだけ長いです。

美しく咲き誇る姿の過程を毎日目にしては、移り変わりの美しささえ楽しむことができます。

 

まとめ

夏の庭や室内を鮮やかに彩る花を咲き誇らせて楽しませてくれるのがカンナの花、猛暑の暑さになど負けたりはしません。カラフルで丈夫なうえに育てやすいため、鉢植えや花束にアレンジメントフラワーにしてプレゼントをするのもピッタリです。赤をはじめ黄色にピンクやオレンジ色など、トロピカルカラーで楽しませてくれます。