特別な記念日のお祝いやプレゼントに、バラの花束を贈りたいと考えている方も多いかもしれません。しかし、花言葉をあまりよく知らずにバラを贈ってしまうと、相手に不快な思いをさせてしまう可能性があります。今回は、バラの色別、本数別、その他バラの状態による花言葉をご紹介します。

バラの花言葉

バラの花言葉は、バラ全般には「愛」や「美」を意味する花言葉が多いです。しかし、花の色や本数によっても花言葉はそれぞれ異なり、意味合いも大きく変わります。

プロポーズなどにぴったりな愛情をストレートに表現した花言葉や、希望を抱かせるような花言葉などポジティブな意味の花言葉が多くあります。

一方で、愛に関する憎悪を連想させるような怖い花言葉をもつバラもあります。そんなバラの花言葉について詳しくみていきましょう。

バラに怖い花言葉はある？

バラの中には、怖い意味をもつ花言葉も確かに存在します。例えば「不貞」や「嫉妬」などの愛に関しての妬みを連想させるものや、「憎悪」「恨み」といった怒りを感じさせる花言葉もあります。

このようなネガティブな意味をもつバラもあるため、バラを贈る際には花言葉の確認が必要です。何気なく贈ったバラが、思いもよらぬ誤解を招く可能性もあります。

色ごとに違うバラの花言葉

先程も少し触れましたが、バラはお花の色ごとに花言葉が異なります。バラを贈る際には、花言葉を考慮した上でバラの色を決めた方がよいかもしれません。ここからは、色別の花言葉をご紹介します。

赤いバラ

赤いバラの花言葉は、「愛情」です。そのほかにも「あなたを愛しています」「情熱」「強烈な愛」「恋」「私を射止めて」など、強い愛情を感じさせる花言葉をもちます。プロポーズのお花といえば赤いバラのイメージが強いですが、それも納得の花言葉です。

プロポーズで赤いバラを108本贈るシーンを想像する方も多いのではないでしょうか。108は日本語で「とわ（永遠）」とも読めるため、ずっと一緒にいてほしい、という意味で使用されます。

ピンクのバラ

ピンクのバラの花言葉は「上品」です。「しとやか」「気品」「かわいい人」「感銘」「感謝」などの花言葉があり、さり気なく感謝の気持ちを伝えたいシーンなどにぴったりな意味を持っています。恋人やパートナーだけでなく、親しい間柄の人へ愛を伝えたくなる花言葉ですね。

ピンクのバラは、同じピンクでもアンティークな色合いからはっきりとしたコントラストの強いピンクまで、たくさんの品種のバラがあります。その優しくロマンティックな雰囲気は特に女性人気が高いバラです。

かわいらしさや上品などの花言葉のピンクのバラは、女性にプレゼントするときっと喜ばれることでしょう。

白いバラ

白いバラの花言葉は「純潔」です。他にも「清純」「尊敬」という花言葉もあり、上司や恩師など、目上の人へのプレゼントにも適しています。

一方、「私はあなたにふさわしい」「恋の吐息」や「相思相愛」など、愛の告白を連想させる花言葉もあります。白いバラは花言葉はもちろん、その清らかな美しさはウェディングブーケのお花としてもとても人気です。

黄色いバラ

黄色いバラには「友情」「友愛」「平和」「献身」という花言葉があります。友人へのプレゼントや卒業式などで贈る際に素敵な花言葉です。

しかし、「不貞」や「嫉妬」、「薄らぐ愛」といった、不倫や浮気、愛の憎悪を連想させるネガティブな花言葉もあります。黄色いバラをプレゼントする際は、贈る相手との関係性なども考慮し、誤解を招かないよう配慮した方がよいでしょう。

花言葉は友情や愛についてあまりよくないものもある黄色いバラですが、日本では父の日に黄色いバラを贈ることがあります。これは花言葉とはあまり関係なく、日本ファザーズデイ委員会が開催した「父の日黄色いリボンキャンペーン」がきっかけといわれています。

愛する人の無事を願う黄色いリボンに由来する日本独特の習慣です。

青いバラ

青いバラの花言葉は「奇跡」です。というのも、青いバラを咲かせるのは不可能だといわれてきました。そのため、以前は「不可能」という花言葉もあったほど、青いバラは叶うことのない夢でした。

しかし、2002年に日本の研究者たちの努力の賜物である青いバラがついに誕生しました。「夢かなう」そんな花言葉がつけられました。

他にも「不可能なことを成し遂げる」「神秘的」「喝采」という花言葉をもっています。どの花言葉も、青いバラが誕生した時の感動的なシーンをイメージしてつけられたものでしょう。

まさに、叶うことがない夢でも、願い、努力し続ければ不可能に思えたことも成し遂げられる、そんな希望に満ちた青いバラであり、花言葉です。新しい環境にチャレンジする人、目標につき進む人、自分の夢に自信がもてないでいる人など、応援したい大切な人に、エピソードも添えて贈りたくなるバラです。

本数別のバラの花言葉

バラは本数によっても花言葉があります。それぞれ贈る本数によって意味が異なるため、色だけでなく本数にも注意が必要です。

代表的な本数別の花言葉は、

など、やはり愛や感謝を伝える意味の花言葉が多いです。

しかし、本数によってはネガティブな意味をもつ場合もあり、

といった花言葉をもつ本数もあります。

そしてなんと、999本のバラにも花言葉があります。それは、「何度生まれ変わってもあなたを愛する」という花言葉です。なんてロマンティックな花言葉なんでしょう。ただ、999本のバラはすごい迫力がありそうですよね。

それほどまでに、バラは愛を伝えるプレゼントとして魅力的なお花だということが分かります。

状態によっても違うバラの花言葉

バラの状態別の花言葉というのは、蕾や満開に咲いた状態といった花の咲き具合や、棘のないバラなどにつけられたものです。

例えば、

・白いバラの蕾には「恋をするには若すぎる」「少女時代」

・満開のピンクのバラには「赤ちゃんができました」

・棘のないバラには「誠意」「友情」

などの花言葉があります。

なんとなくイメージできる花言葉で、とても興味深いですね。

バラを贈る前には花言葉も調べておこう

バラについてのさまざまな花言葉をご紹介しました。花の色の違いで、花言葉も大きく違います。

バラを贈る際は、贈りたいと思う色のバラや本数の花言葉を調べて、ネガティブな意味をもたないか確認しておく方がよいでしょう。せっかくの美しいバラのギフトがとんでもない誤解を招いてしまうと大変です。

それぞれの色がもつ花言葉と、本数がもつ花言葉を合わせたブーケなどを贈るのもとても素敵です。ぜひ、バラを贈る際には素敵な花言葉を添えて大切な人に想いを伝えてみてください。