寒い時期に咲くお花は少なく、切り花にしたいけどお花が見つからないかも……と困りませんか?冬には、寒い時期にぴったりなお花が流通します。また、植木鉢で飾る植物は、お花を咲かせないことも多い季節なので、冬のお花は切り花で楽しむのがおすすめです。この記事では、冬に切り花として楽しめるお花の種類や、長持ちさせるコツをご紹介します。

 

冬にはどんな切り花が流通する?

冬に流通をするお花は、季節を先取りした春のお花や、クリスマス・お正月など、冬のイベントにぴったりなものが多いです。

そこで、具体的にどんなお花が流通をするのかご紹介します。

 

春の花が流通する

花屋さんは、洋服店と同じく季節を先取りしたものを売り出します。

そのため、冬の時期でも春のお花が多く流通します。その中でも冬に流通しやすい品種は、以下の通りです。

  • チューリップ
  • ラナンキュラス

ここで紹介をしたのは、あくまで一例です。

寒い冬だからこそ、暖かい雰囲気を出す春のお花を切り花として使用することで、家の雰囲気をグッと暖かくすることができるでしょう。

 

クリスマスカラーの切り花も人気

冬といえば、クリスマスが人気のイベントです。クリスマスに向けて切り花を贈ったり、飾り付けをする機会が増えます。

クリスマスに人気なお花は、以下の通りです。

  • ポインセチア
  • バラ
  • ヒイラギ
  • ガーベラ
  • クリスマスローズ

クリスマスといえば、赤と緑を想像する人が多い傾向にあるため、クリスマスカラーのお花や植物が非常に人気です。

とくに、ヒイラギやポインセチアは、切り花として飾るだけで、一気にクリスマスの雰囲気を楽しむことができます。

 

お正月の花飾りも手に入る

お正月に飾るお花は以下の通りです。

  • 胡蝶蘭

年の始めであるお正月は、縁起の良いお花や植物が切り花として好まれます。

そのため、上記で説明をしたお花や植物は、冬の時期でも手軽に入手できるでしょう。

とくに胡蝶蘭は、切り花はもちろんですが、植木鉢としても多く流通します。

 

冬におすすめの切り花は?

冬におすすめの切り花は以下の通りです。

  • クリスマスローズ
  • コットンフラワー
  • ラナンキュラス
  • ハボタン

それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。

 

繊細で美しい「クリスマスローズ」

繊細で美しい見た目が魅力的なクリスマスローズは、12月におすすめの切り花です。

12月のクリスマスの時期に花をさかせることから「クリスマスローズ」という名前がつきました。ちなみに、クリスマスローズには、12月に咲く品種と3月に咲く品種があり、12月に咲く品種を「クリスマスローズ」と呼ぶようです。

控えめに咲く姿が非常に魅力的なので、おしとやかな雰囲気の切り花となるでしょう。

 

白い雪のような姿が人気の「コットンフラワー」

白くふわふわとした姿が、まるで雪が積もる姿に見えることから、冬の切り花として非常に人気があります。

コットンフラワーは「綿花」とも呼ばれ、綿の部分がお花と認識されがちですが、正式には白い綿はお花ではなく綿の果実です。しかし、花が咲いている姿に似ていることから、冬の切り花として親しまれています。

ちなみに、コットンフラワーは、夏に黄色いお花を咲かせるそうです。

 

何層にも重なった花びらが美しい「ラナンキュラス」

何層にも重なった花びらが魅力的なラナンキュラスは、上品な見た目とカラーバリエーションが多いことが人気の理由です。

ラナンキュラスは、寒さの耐久性が高いことから冬の時期に選ばれるようになりました。

ただし、茎が細く花が大きいと、折れてしまう可能性があるので、切り花として使用をする場合は、茎が太めのお花を選ぶとよいでしょう。

 

新春を想起させる「梅」

新春に大人気の梅は、冬の中でもお正月の切り花にぴったりです。

そもそも、梅の本来の開花時期は冬ではなく春です。梅は百花の魁(さきがけ)」ということわざがあます。どんなに寒さが厳しくても、最初に咲くのが梅であることから、このことわざが付けられました。寒い時期を乗り越えて暖かくなれば、多くの人は気持ちが明るくなりますよね。このように、人を嬉しい気持ちにさせたり、季節の始まりを知らせてくれることから、梅の花は縁起物として、親しまれるようになりました。

また、梅の香りは昔から鬼が嫌う香りとして知られており、魔除けとして使われていることから、縁起がよいと言われるようになったそうです。

 

正月飾りにもぴったりな「ハボタン」

正月飾りに欠かせないハボタンも、冬の切り花として人気があります。

本来お正月に飾る縁起物は「牡丹」でしたが、昔は高価でなかなか手に入りませんでした。代わりに育てやすく安価だったハボタンを飾ったことが始まりで、現在もお正月飾りとして好まれています。

さらに、ハボタンには「祝福」「慈愛」「利益」などの花言葉があることから、お正月にぴったりと言えるでしょう。

 

冬に切り花を長持ちさせるには?

寒い冬でも切り花を長持ちさせるには、丁寧な管理が必要です。

切り花を長持ちさせるためには、さまざまな管理が必要ですが、その中でもとくに大切な3つのポイントをご紹介します。

 

買ってきたら水切りをする

花をキレイに保つには、水揚げと水切りが必要です。

水揚げとは、切り花に水を吸わせる方法で、水切りとは、水中で花の茎を切る方法です。

水切りには2つの役割があります。

  • 空気の侵入を防ぐ
  • 切り口の乾燥を防ぐ

花茎を空中で切ると、空気が花茎にある水の通り道に侵入をして、水の移動を妨げる可能性があります。水中で切ることで、空気が水の通り道に入ることを防ぎ、水揚げの効果を高める役割があります。

さらに、切り口が乾燥をすると、水の吸い上げる力が落ちてしまうので、乾燥を防ぐためにも水切りを行いましょう。

水切りは、できれば毎日行う方が良いです。始めは3〜5cm切って、その後は毎日1〜2cm切るのがおすすめです。

 

余分なつぼみや枝・葉を剪定する

余計なつぼみや枝・葉を剪定することで、お花に栄養が行きやすくなるので、長持ちしやすいです。

また、花瓶に生けたときに水に浸かる部分は腐りやすいので、水に付きそうな葉やつぼみの部分も、必ず剪定を行いましょう。水に浸かった部分を放置しておくと、花全体が枯れる原因になります。

 

キレイに洗って花瓶に生ける

水の中は雑菌が繁殖しやすいです。そのため、切り花を生ける花瓶は、洗って清潔な状態を保つようにしましょう。

雑菌のほかにも、ホコリや水垢もお花を枯れさせる原因になります。

なるべく毎日水を交換しながら花瓶を洗うことで、常に清潔な状態を保つことができます。

最低でも、1週間に1度は花瓶の掃除を心がけてください。

 

まとめ

冬には、クリスマスやお正月など、イベントに合わせた切り花が多く流通することがわかりました。

最近では、お花をビニールハウスなどで育てる技術も発達して、お花の開花時期を問わずに、さまざまな種類が1年を通して流通する傾向にあります。

とくに、ネット通販はお花屋さんで販売している種類よりも、数多く取り揃えていることが多いので、冬の切り花はネットで購入をするのがおすすめです。

寒い冬だからこそ、暖かい色の切り花を飾ってみませんか?

プレミアガーデンでは、冬におすすめの切り花を数多く取り揃えております。

季節のお花はもちろん、冬以外のシーズンに咲くお花も取り揃えているので、ぜひお買い求めください。