取引先などお世話になっている企業が上場を果たした際には、上場祝いを用意するのがマナーです。
上場祝いとしてポピュラーな品がお花ですが、このフラワーギフトにもいくつかマナーがあり、迷われてしまう方も多いかと思います。
上場祝いではどのような花を贈るのが良いのでしょうか。
この記事では、上場祝いに贈るお花の選び方から贈る上で知っておきたいマナーまで、合わせて紹介します
上場祝いに贈るお花の選び方
花の種類
上場祝いに贈る花の種類として代表的なのがフラワーアレンジメント、スタンド花、胡蝶蘭の3つです。
フラワーアレンジメントはいくつかの花を組み合わせ、美しく作り上げられたフラワーギフトで小型のものも多いのが特徴です。
事務室の中やカウンターなどにも置けるので贈られた側も使い勝手がいいでしょう。
スタンド花は1~2mのスタンドにフラワーギフトが装飾された非常に大きなフラワーギフトです。コンサート会場や開店祝いなどでよく目にするスタンド花は上場祝いにおいても人気の高いフラワーギフトとなっています。
胡蝶蘭はお祝いでよく用いられるギフト。大きさも色もさまざまですので、贈り先に応じて選べます。胡蝶蘭には「幸せが飛んでくる」という花言葉がついており、縁起物として上場祝いにぴったりなフラワーギフトです。
また、花束を贈りたいと考える方もいらっしゃるかと思いますが、飾る際に花瓶が必要なことや、手入れが必要など相手の負担になる部分が多いため、花束のプレゼントは避けることをおすすめします。
花の色
上場祝いのときには花の色におすすめなのはフォーマルなシーンに適している白です。
どのような法人や会社に贈るときであっても無難な選択肢となるため「迷ったら白!」ということを覚えておきましょう。
上場祝いのお花で避けるべき色は赤です。
赤は火を連想させることから「炎上」を連想させ、あまりよくないとされているのです。
ただし、赤と白の組み合わせであれば問題ありませんので、イメージカラーが赤の企業へ贈る際は、紅白にアレンジメントされたお花や胡蝶蘭を贈ることをおすすめします。
上場祝いに贈るお花の予算は?
上場祝いのために花を手配しようと思ったときに悩みになりがちなのが予算です。上場祝いに贈るお花の予算は相手との関係によって大きく異なります。
とても重要な取引先だという場合には50,000円以上のものが選ばれるのが一般的です。
多くの取引先のうちの一つというようなケースでは30,000円前後のものが選ばれています。知人が作った会社が上場したというようなときには20,000前後の花を贈ることが多いです。
上場祝いは、ほかのお祝い事とくらべて、一度きりの大きなイベントなので予算的にもかなり高めになっているのが通例です。
また、シーンによる違いもあり、上場祝いの大きなパーティーなどに贈るときには上記の価格よりも10,000円m程度高めにするのが一般的です。
上場祝いに贈る花には立て札は必須!
上場祝いに贈るお花には立て札をつけることがマナーとなっています。
実はこの立て札をつけることで、送り先にも、送り主にもメリットがあることをご存知でしょうか?
ここかからは上場祝いに贈るお花に立て札をつける理由とメリットをご紹介していきましょう。
送り主をはっきりさせる
上場祝いに贈る花に立て札をつけるメリットとして、送ったのが誰なのかをはっきりと示せることがまず挙げられます。
上場のタイミングでかなりの数の会社から花が贈られてくることが多いので誰が贈ったものかがはっきりと相手に伝わるようにするのが大切なのです。特に配送サービスを利用した場合には贈り主がわかりにくいので注意しなければなりません。
自社の名前をアピールできる
立て札をつけるもう一つのメリットは贈り先だけでなく周囲にも名を知らしめることができる点です。上場パーティーなどでスタンド花が飾られていると他の会社の人たちも目にすることになります。
その立て札に書いてある会社名を見て、この会社との取引があるのかと気づいてもらえることもあるでしょう。
少し価格が高くても見栄えが良くて大きな花を贈ることにより、このような宣伝効果も高くなります。今後の自社のためにも役に立つのが立て札をつける魅力なのです。
上場祝いに贈るお花の立て札の書き方
立て札の書き方にはルールがあるので確認しておきましょう。
立て札は一番上に「祝上場」という文言を入れておくのが基本で、その下に贈り主の情報を記載します。
まず右から会社名を〇〇株式会社といった形で正式名称で書きます。その次に肩書きを書いて代表者名を記載するというのがルールです。
同じ部署の全員から贈る形で人数が多いという場合には一同といった言葉を使っても問題はありません。立て札の書き方がわからないときには花を手配するときに花屋に問い合わせて相談すると安心です。
上場祝いにお花を贈る時のマナー
上場の種類によってはお花を贈るのはNG
上場祝いに花を贈るときには上場の種類をわきまえておくのも重要です。
メッセージを送るような場合には特に気をつけるべき点で、うっかり違う株式市場を書いてしまうなどをミスをすると、ひんしゅくを買ってしまいます。
日本では東証第一部、東証第二部、東証マザーズ、ジャスダックの四つが代表的なものですが、海外で上場するというケースもあります。
どこに上場するかによって難易度にも違いがあるので、その価値に見合ったお花を選んで贈るようにするのも大切です。また指定替え上場と言われる下位に落とすタイプの上場もあり、この場合にはお祝いをしてはなりません。
贈るタイミング
上場祝いを贈るタイミングとして最も典型的なのが上場パーティーのときです。あるいは上場に伴って新たに店舗や事務所を開いた場合にはその日に合わせて贈ることもあります。どちらも当日に到着するようにすれば良いというわけではないので注意しましょう。贈り先に確認を取っていつどこに贈るのが好ましいかを聞くのがマナーです。花屋に現地に配達してもらう送料無料のサービスもありますが、上場祝いで贈るときには日時や場所を細かく指定できるところを選ぶことが必要です。
メッセージカードは忌み語に注意
上場祝いにメッセージカードも付けて気持ちを伝えるのはとても大切なことです。
あるいは祝電を別に送るというやり方もあります。パーティーの前日に届くように送るのがマナーなので早めに準備をしておきましょう。内容は短くまとめて、パーティー中に読み上げられるのを想定して書き上げるのが大切です。
また、メッセージでは終わる、止まるなどといった上場してからの勢いを止めるような言葉や、業績が下がることをイメージさせる下がる、落ちるといった言葉は禁句なので注意しましょう。
まとめ
上場祝いでは立て札をつけた花を贈るのが一般的で、胡蝶蘭やスタンド花、フラワーアレンジメントがよく用いられています。
上場パーティーではメッセージも添えるケースが多く、マナーやルールを守ってお祝いの気持ちを伝えるのが大切です。
手配するときには花屋に依頼すればよく、翌日配送のサービスもあるので急ぎのときでも手配できます。
受け取りの都合もあるのでいつどこに贈るのが良いかを確認するようにしましょう。
注意点が多い上場祝いへのフラワーギフトですが、基本的には喜ばれる贈り物です。
マナーに縛られすぎず祝福の気持ちを込めてお花を贈ってくださいね。