せっかくもらった花束はできるだけ長く綺麗な状態で保ちたいと考えますよね。

しかし普段からお花を触る習慣がない人にとっては、いざ花束をもらっても処理の仕方に困ってしまうかもしれません。

本記事では花束をできるだけ長持ちさせる方法や綺麗な状態で保存する方法をご紹介します。またドライフラワーや押し花など、アレンジ方法も説明していきます。

花束をもらったらまずすること

ラッピングを取る

まずはラッピングを全て外してしまいます。カラフルなセロハンやリボンは花束をより綺麗に見せるためのものですので、そのままにしておくと十分な水分が得られず花はどんどん枯れていってしまいます。

せっかく可愛くラッピングされているのに勿体ない…と躊躇してしまうときは写真を撮っておくのがおすすめです。

いつでも見返せるように沢山撮っておきましょう。またラッピングだけでなく、花を束ねるための輪ゴムや紐が残っていないかもチェックしてください。

見落としがちですが、外し忘れてしまうとその部分から茎が痛んで腐ってしまうこともあるので注意して見るようにしましょう。

水揚げをする

次に水揚げといって茎の下から水を吸い上げやすくするため、茎をカットします

。園芸用のハサミで0.5〜1cmほどカットしましょう。このとき可能であればバケツなどに水を張り、水中でカットすることで、断面が乾燥しにくく茎の中に空気が入るのを防ぐことができます。また茎に対して垂直にカットせず、斜めにして切ることで断面の面積が広くなりより、水を吸い上げやすくなります。

枯れる前に処理をする

生花のまま花瓶に入れておくと、どれだけこまめに水を替えたり長持ちする環境を整えていたりしても、いつかは必ず枯れてしまいます。

もちろん水々しく綺麗な花を眺めているだけでも十分に楽しめますが、枯れる前に処理をしておくことでもっと長い間、または半永久的にその花を保存することができます。しかしこのときポイントなのが「枯れる前に処理をする」ということです。

花束の保存方法

大切なお花だからこそできるだけ長く楽しみたいという方におすすめな、花束の保存方法を4つ紹介し、保存方法も順を追って説明していきます。

ドライフラワーにする

お花を乾燥させることで生花とは違ったナチュラルさが可愛く、お店で買う人も多いドライフラワーですが自宅で簡単に作ることもできます。

 

①.なるべく花びらが重なり合わないように輪ゴムで束ねます。このときまとめて束ねるのではなく、花一本ずつに輪ゴムを巻きつけるようにして束ねます。乾燥してくると茎が細く縮むので、落下してしまうのを防ぐためです。

②.花束を逆さにして吊るします。早く乾燥させるには風通しの良い場所が好ましいです。

③.小さい花であれば一週間ほど、大きい花であれば最長でも二週間ほどで完成します。

完成したドライフラワーはそのまま吊るして飾っても良いですし、リボンをつけて棚や壁に置いたり立て掛けたりして飾っても可愛いです。

お気に入りの花瓶があれば入れて飾るのも素敵です。

押し花にする

押し花にすると場所を取らずに飾ることができて便利です。

①.まず仕上がりをイメージして花や葉を分けます。薔薇などの花びらが重なっている花の場合は花びらを一枚ずつに分けておくと綺麗に作ることができます。

②.分厚い本や雑誌にティッシュを敷き、花を並べた上にまたティッシュを被せて挟みます。

③.本を閉じ、その上に重しを乗せて放置します。

④.3〜4日ほど経過して花が乾燥していれば完成です。

完成した押し花はアレンジをしてしおりやコースターを作っても良いですし、額に入れて飾っても可愛いです。

またアイロンがあれば、ティッシュにお花を挟み10秒ほどアイロンを当てて冷ます、を3〜4回乾燥するまで繰り返して作る方法もあります。

プリザーブドフラワーにする

プリザーブドフラワーにすると生花に近い鮮やかで水々しい状態を保ちながら長期的に保存することができます。

個体差はありますが、その期間は3〜5年ほどです。

①.アレンジがしやすいよう2〜3cmの長さに茎をカットします。花がなるべく多く水を吸い上げられるように、前述した水揚げの方法を参考にしてください。その後30分ほど置き、十分に水を吸わせましょう。

②.次に脱色を行います。消毒用エタノールを容器に入れ、花が浮かないようアルミホイル等で蓋をし約一日つけ置きます。

③.2:1の割合でグリセリンと水を混ぜ、そこにインクを数滴入れて着色液を作ります。作った着色液に脱色した花の茎を挿し、好みの色の濃さになるまで直射日光の当たらない場所で様子を見て着色を行います。

④.着色ができたら、キッチンペーパー等で水気を取り、乾燥剤を入れた容器に移します。2日ほど日陰で乾燥させれば完成です。

プリザーブドフラワーは、浅めの箱や小物入れなどに敷き詰めて飾ると可愛いです。より長持ちさせるためには高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所に飾るようにしてください。

レジンで固めてアクセサリーにする

花束の花をレジンで固めることでアクセサリーにすることもできます。その場合、まずはドライフラワーか押し花にする必要がありますので、前述した方法を参考にしてみてください。

①.シリコンマットにUVレジン液を塗り、ドライフラワーまたは、押し花を置きます。

②.花を覆うようにUVレジン液を塗り、UVランプで2分ほど硬化します。

③.硬化できたら、ピアスやヘアアクセサリーなどアクセサリーにアレンジして完成です。

もちろん飾っているだけでも可愛いですが、アクセサリーにすることで日常的に身につけられるのは嬉しいですよね。最近ではハンドメイドの商品が多く販売されているほど大人気です。少ないお花でも作ることができるので、是非いろいろなアクセサリーを作って楽しんでみてください。

まとめ

以上、花束を綺麗に長持ちさせる方法、長期的に保存する方法をご紹介しました。知っておくだけでも、いざ花束をもらったときや、あげるときにも役立ちます。

またお部屋のインテリアとしてお花を飾るのも、雰囲気がパッと明るくなっておすすめです。比較的手軽にできるものから少し手間の掛かるものもありますが、自分にあった方法を試してみてくださいね。