皆さんは、カスミソウという花をご存知でしょうか。
カスミソウに対して「儚い」「淡い」といった印象をもつ人も多いでしょう。
実はあまり知られていませんが、白いカスミソウが星屑に似ており、集まったカスミソウが天の川に見えることから、7月7日は七夕だけでなく「カスミソウの日」でもあります。
この記事では、カスミソウの種類や花言葉などを紹介していきます。
カスミソウってどんなお花?
カスミソウは、白く優しい花を咲かせるお花です。フラワーアレンジメントなどの脇役として使用されることの多い花で、必ず一度は目にしたことがある人も多いでしょう。
カスミソウには一年草タイプのものと、多年草タイプのものがあり、地中海沿岸~アジアにかけて125もの種類が分布しています。
一般的には白の花を咲かせますが、種類によってはピンクや赤、紫などのカラーがあり、5月~7月にかけて開花します。
暑さには、やや弱いですが寒さに強く、比較的育てやすいのが特徴です。
丈は、20cm~1m以上で、花壇や鉢植えのほか、切り花として多用されています。
学名では「 Gypsophila elegans」と呼ばれています。
植物名 | カスミソウ |
学名 | Gypsophila elegans |
科名 | ナデシコ科・ジプソフィラ属 |
原産地 | ヨーロッパ・アジア |
草丈 | 1m以上 |
耐寒性・耐暑性 | 強い・弱い |
カスミソウの名前の由来って?
奥ゆかしく日本生まれのイメージをもたれがちのカスミソウですが、実は、日本生まれの花ではありません。
原産地は、地中海沿岸からアジアにかけた地域で、明治〜大正初期に日本にもたらされたとされており、漢字では「霞草」と書きます。
いくつも分かれた枝先に無数に小さな花がついている様子が、春霞がかかったようだということから名付けられました。
カスミソウの花言葉にはどんな意味がある?
カスミソウの花言葉は、複数あり日本名と英名、そして色で花言葉の意味が少し変わります。
目的によって花束に入れるカスミソウの色や品種を使い分けてみるのも良いでしょう。ここではカスミソウの花言葉を紹介します。
- ・「清らかな心」
- ・「無邪気」
- ・「感謝」
- ・「幸福」
卒業式や、冠婚葬祭の場では、純白のカスミソウが、巣立つ生徒や新しい門出に立つ夫婦を表すようなイメージをもっています。
このようなシーンで起用されることが多いことから「感謝」や「幸福」といった花言葉がつけられました。
カスミソウは、とても小さく一輪ではあまり目立ちませんが、他の花と合わせると可憐な雰囲気になり、花束や結婚式のブーケによく使われています。
こういった印象が花言葉につながっているのでしょう。
カスミソウには色別にも花言葉が!
カスミソウには色別にも花言葉があります。
- ・白色:「無邪気」「清らかな心」「幸福」「親切」「感謝」
- ・ピンク色:「切なる願い」「感激」
白色のカスミソウはブーケにする時にメインとなる花を引き立てる役割になり、控えめな優しい印象を人に与えることから、これらの花言葉がつけられたとされています。
ピンクは、愛情や恋心などの感情の昂りを象徴する色であり、そのイメージがピンク色のカスミソウの花言葉の由来になっているのかもしれません。
カスミソウのお花はにはどんな品種・種類がある?
カスミソウには、世界中に約125種類の品種があります。白の花や淡いピンクの花、花が大きめのサイズのカスミソウもあります。
ここでは、カスミソウの品種・種類を紹介していきます。
アルタイル
「アルタイル」は、もっとも流通量が多くカスミソウの中でも花持ちが抜群の品種です。
品種名の「アルタイル」は、わし座のアルタイル(彦星)が名前の由来となっており、小さい花が天の川を連想とさせるカスミソウにピッタリの種類です。
中輪ですが、花数が多く同時に開花するのでボリューム感があります。
その名の通り夜空に輝く星のような雰囲気があり、ドライフラワーとしても長く楽しめます。
ベールスター
「ベールスター」もアルタイルと同じくもっとも花持ちが良く流通量が多い品種です。
「ベールスター」は、花色が他の品種よりも白く純白度を高めた八重咲品種で、1番大きな花のサイズは約1cmにもなります。
茎質が硬く且つしなやかで枝が折れにくいことが特徴です。
アルタイルと同様に花持ちが良くお花を長く楽しむことができます。
エレガンス
「エレガンス」は、ウクライナやイランが原産の1mほどの高さに育つ一年草です。
細かく枝分かれし、小さな花が株を覆うように白やピンクの細かい花をたくさん咲かせるのが特徴です。
「優美な」の意味をもつエレガンスという名の通り、この花の美しさを表現しています。
貰ったカスミソウを元気に長くもたせたい、カスミソウを自分で買ってきて家に飾りたいという方も多いでしょう。
茎葉の少ない花姿はスタイリッシュな魅力があります。
乾燥しても色落ちが少ないことからも、ドライフラワーとしても利用されることが多い品種です。
カスミソウを元気に育てるためのコツ
ここでは、カスミソウを元気に育てるためのコツを紹介します。
元気に育てるための環境づくり
実はカスミソウは花持ちが良く、涼しい時期なら3週間、夏場でも1週間くらい飾っておくことができます。
日光を好む植物なので日光の当たるベランダか室外での育成が最適です。
1日に12時間以上日光に当てるのが良いです。
しかし、暑さに弱く直射日光に当てると暑くなるため、遮断ネットを用意するか日陰に置くのが良いでしょう。
夏場や梅雨の時期には湿気が多くなるため、屋外に放置しないようにしてください。
水やり
カスミソウは、乾燥した場所を好み、根腐れしやすいため水のやり過ぎには最新の注意を払う必要があります。
土が乾ききった後に水分を与えるようにしましょう。
プランターや鉢植えで育てる場合は月に数回、水やりをしてください。庭に地植えしている場合は、水やりの必要はありません。
肥料
カスミソウはあまり肥料を必要とせず、基本的には固形肥料のみでも問題はありません。
土に緩効性の化成肥料を混ぜ込んだ後は、3~5月、10~11月に1回ずつ、緩効性の化成肥料を追肥します。
プランターや鉢植えの場合、春と秋の成長期に液体肥料も与えると良いでしょう。
窒素分の多い肥料は、花つきが悪くなってしまうので、窒素やカリウム、リン酸などが同程度複合されている肥料を与えるようにしてください。
植え替え
カスミソウは植え替えを嫌う植物です。地植えでもプランターや鉢植えの場合でも、一度植えたら最後まで植え替えはしないようにしましょう。
一年草タイプのカスミソウであれば、花が咲いた後枯れるので植え替えの必要はありません。
カーペットカスミソウ(オノエマンテマ)や宿根カスミソウは、3月頃、もしくは、9月下旬~10月中旬頃に、病気予防のために、毎年植え替えを行うようにしてください。
カスミソウの花は花束などの贈り物にもおすすめ!
カスミソウには複数の花言葉があるので目的に合わせて花束を贈ると主役にも脇役にもなってくれます。
「感謝」の気持ちを伝えたい場合は、同じ花言葉をもつ花と合わせて一緒に花束にするとより気持ちが伝わります。
カスミソウ単体で作る花束も儚さもあり、綺麗で人気ですが、バラやナデシコなどの花と合わせることでお互いを引き立て、より綺麗な気持ちのこもった花束になるでしょう。
まとめ
儚く美しいカスミソウは、花束の主役にも脇役にもなれる花です。たくさんのお祝いシーンに贈られることも多く、ちょっとしたプレゼントとしてもピッタリです。
「プレミアガーデン」では、高品質のお花を業界最安値で全国へお届けしております。
花束以外にもフラワーアレンジメントや、ドライフラワーなどの商品も取り扱っています。
ぜひ、プレミアガーデンで、カスミソウのフラワーギフトを贈ってみてくださいね。
公式サイトはこちら