カーネーションと聞けば母の日に贈るものという印象が強い花ですが、母の日に楽しむだけではなくさまざまなシーンのフラワーギフトとしても贈られています。現在は、品種も多様化しており、自分好みのカラーを楽しめるだけでなく誰にでも簡単に育てやすい花になっているので初心者にもおすすめできます。この記事では基本情報や花言葉、育て方を簡単にまとめました。
カーネーションってどんなお花?
英名 | Carnation |
原産地 | ヨーロッパ、西アジア |
花の色 | 赤系・白・黄色系・紫系など多数 |
開花時期 | 4月~6月、9月~10月 |
耐寒性・耐暑性 | どちらも強い |
カーネーションは多数の花弁で構成されている花で、古くからヨーロッパを中心に親しまれている花です。現在でも世界中で見ることのできる花で、愛好家も多いポピュラーな花として知られています。
フリルみたいな花弁が可愛らしいカーネーションは色や形のバリエーションが豊富なお花です。母の日に贈られることも多いですが、ピンクや深紅、オレンジ、黄色、青、紫、などの色はフラワーギフトとしても人気があります。
カーネーションの名前の由来って?
カーネーションは英語でも「carnation」と表記され、発音もほとんど同じです。
この名前の由来は諸説ありますが、有力とされているのは原種の花が肉の色に見えたことから、肉を意味するラテン語「carn」から来たというもの、冠飾りを意味する「coronation flower」、もしくは戴冠式という意味の「coronation」が由来となった説があります。
カーネーションが伝わった頃の江戸時代の日本ではナデシコ科の植物なので単に「ナデシコ」と呼んでいたり「アンジャ」と呼ばれることもあったようです。
カーネーションの花言葉にはどんな意味がある?
お花屋さんでもたくさんの種類のカーネーションが並んでいますが、花の色によって、それぞれ花言葉が違います。模様によっても花言葉が付けられていることもあります。ここでは、カーネーションの花言葉を紹介します。
カーネーション全体の花言葉は?
カーネーション全体の花言葉は「無垢で深い愛」
これは、20世紀のアメリカで母を亡くした女性が、母親の好きだった白いカーネーションを捧げて追悼したことが由来です。
このエピソードをきっかけに、母の日が制定されており、カーネーションが母の日の花であることが知られるようになりました。
カーネーションには色別にも花言葉が!
・赤 「母の愛」・「深い愛」
オーソドックスなカラーである赤は花言葉も母を連想させます。
赤の品種には濃い赤もありますが、濃くなれば「哀しみ」を深くさせるという意味合いも含まれます。
・白 「純粋な愛」・「愛の拒絶」
母の日の由来となったカラーですので、純朴な花言葉もありながら、白いカーネーションのには、「亡き母に添える」という花言葉をもっています。
少しマイナスのイメージを与えてしまうので贈り物としてはあまりよくないかもしれません。
・ピンク 「気品」・「熱愛」
可愛らしいピンクは女性のための花言葉が多数、付けられています。母の日だけでなく女性にもピッタリです。「熱愛」という花言葉ももっているので、好きな女性に贈るのもおすすめです。
・紫 「気品」・「誇り」
気高いイメージのあるカラーです。大人の女性に贈るのにおすすめです。「移り気」というマイナスな花言葉ももっているので、異性に贈るときには注意が必要です。「気品」という意味もあることをメッセージカードに添えて贈ると良いでしょう。
・オレンジ 「純粋な愛」
パッションカラーのオレンジは恋人同士で贈るのにピッタリです。オレンジのカーネーションは「純粋な愛」という花言葉はをもっています。元気なビタミンカラーは見てるだけで元気がでてきますね。2人の未来を明るくしてくれるパワーがあります。
・青 「永遠の幸福」
青は植物では自然に咲かないため、花言葉では永遠を意味することが多いカラーです。カーネーションの青も品種改良などで作られていたり、着色したものがほとんどです。
世界初の青いカーネーションは、「ムーンダスト」として発売されています。
ムーンダストには「幸せを願う青い花」という意味もあり、結婚式で花嫁が身に付けると幸せになれるといわれているサムシングフォーの1つの「サムシングブルー」としても使用されています。
・黄色 「嫉妬」・「軽蔑」
花言葉では黄色がマイナスイメージであることが多くなっています。黄色のカーネーションは好きな色でも無い限りプレゼントには控えておいたほうが良いでしょう。
・緑 「癒やし」「感動」
花の色では珍しい緑のカラーは、癒やしのカラーです。一見、地味ですが、しっかりとした存在感もあります。また心や体の疲れを癒すなどの心理効果がある色です。緑のカーネーションは人を癒す花言葉を多くもっています。リラックスしたいときにおすすめです。
カーネーションのお花にはどんな品種・種類がある?
カーネーションは品種が多いことで有名ですが、花の付き方で大きくジャンル分けすればポピュラーなものが3種類あります。3種類それぞれの特徴とそのなかでも人気の種類をいくつか紹介していきます。
剣弁咲き
カーネーションとしてポピュラーな花の形です。花弁の先端がギザギザしており、多数の花弁で構成されています。カーネーションのイラストや一般的に売られているのはこの品種になります。
「極剣弁咲き」という品種もありますが、こちらは花弁の数が少ないもので、スッキリとしたシルエットが人気です。
丸弁咲き
剣弁咲きのカーネーションとは違い、花弁の先端にギザギザがないタイプです。柔らかい印象をもたせることができるデザインで、二色カラーの品種も多いので一輪だけの贈り物にもおすすめです。
また、ボリュームのある花ですので、ブーケや寄植えなどのアレンジにもよく使われており、人気の高い品種となっています。
スター咲き
花弁の一つ一つが細く尖っており、上から見ると星のように見える品種です。一般的なカーネーションとは、雰囲気が全く違うので、特別な品種を育てたい人やちょっと変わったカーネーションがほしいという人におすすめです。
カラー展開も豊富で、切り花としても人気で贈り物にもピッタリです。人気が高いのは赤・ピンク系の品種です。
カーネーションを元気に育てるためのコツ
カーネーションは気軽に育てることのできる植物ですが、ちょっとしたポイントを押さえれば、毎年、元気な花を咲かせてくれるでしょう。
大切なポイントをそれぞれまとめてみましたので特に初心者の人は覚えておきましょう。
元気に育てるための環境づくり
カーネーションは日当たりがよく、風通しの良い乾燥気味の環境を好んでいますので、室内よりも屋外に置くことをおすすめします。また、湿気や雨には弱いので、梅雨の時期は注意しましょう。
日当たりの良い場所を好みますが、夏場に高温になる九州では直射日光を当て続けないように注意します。逆に冬が厳しい東北・北海道では雪や寒風を避けましょう。
水やり
カーネーションは、乾燥を好みますので、水やりに注意します。目安としては土の表面が乾いてきたらたっぷり水を与えましょう。水やりをする際は土に直接触れ、完全に乾いているのを確認してから水やりをするようにしましょう。根腐れを起こさないように不必要に水をあげすぎないことを心がけてください。
肥料
肥料は比較的、頻繁に与えなければいけませんが、夏場の気温が高くなる時期は根を休ませるために控えます。
緩効性の置き肥であれば、月に一度少量を与え、希釈する液体肥料は月に2、3回にしましょう。花を付ける時期になれば、やや多目に与えることで花の美しさがアップします。特に鉢植えの場合は肥料を定期的に与えていきましょう。
植え替え
カーネーションの植え替えは基本的に秋に行います。葉が茂っている場合は、鉢の中で根を広げて根詰まりを起こしている可能性があるので、ほぐして大きな鉢に植え替えてあげましょう。カーネーションは多年草ですので、どんどん根を張って芽を増やします。庭植えの際にはあまり詰めて植えずにスペースを取ってあげましょう。
カーネーションの花は花束などの贈り物にもおすすめ!
カーネーションは、さまざまな場面でのプレゼントにおすすめの花です。花言葉は色によって違うので、花言葉を考慮して贈るシーンごとにふさわしい贈り方をするのがおすすめです。
好きな人に思いを伝えたいときは、赤とピンクを組み合わせたブーケを作ったり、尊敬する人にプレゼントするときは紫を一輪だけ贈るスマートな方法もあります
お祝い事であれば、明るい印象で、豪華にしたいなら多数の色を集めたボリューミーな花束にもできます。
プレゼントにも自分用にもピッタリな花
カーネーションは多くの人に愛されている花です母の日の定番になっていますが、さまざまなシーンの贈り物にもピッタリです。
カーネーション全体の花言葉は「無垢で深い愛」です。
カーネーションはカラーバリエーションが豊富で色によって花言葉が違います。色によってはマイナスのイメージが強い花言葉をもっているので、贈るときには注意が必要です。
カーネーションは、お花の咲き方も多数ありますので花姿も楽しむことができるお花です。ぜひ、大切な方に向けてカーネーションを贈ってあげてくださいね。