アルストロメリアは、ピンク、赤、黄、オレンジ、白など花色がたいへん豊富。

1本の茎から複数の花が咲く「スプレー咲き」と呼ばれるボリューミーな花で花持ちも良い。

各花色すべてにポジティブで素敵な花言葉が付いています。

これからアルストロメリアの花言葉や育て方をお伝えします。

アルストロメリアってどんなお花?

アルストロメリアの英名は、Lily-of-the-Incas (インカのユリ)。

英名にインカとあるとおり、原産地は古代インカ帝国が栄えた場所、南米はアンデス山脈の寒冷地です。

花の色には、青、ピンク、赤、黄、オレンジ、白、紫、緑などがあります。

アルストロメリアの開花時期は、5月~7月です。

耐寒性と耐暑性はともにやや弱く、

高温多湿の場所を嫌い、涼しくて乾燥気味の環境が適します。

 

アルストロメリアの名前の由来って?

アルストロメリアは、南米を旅行中(1753年)のカール・フォン・リンネが種を採取して持ち帰り世界に広がりました。

リンネは、「分類学の父」と称されるスウェーデンの植物学者です。

リンネの親友で、スウェーデンの博物学者であるクラース・アルストレーマー男爵の名前にちなんで名前が付けられました。

 

アルストロメリアの花言葉にはどんな意味がある?

アルストロメリアの花言葉は「持続」、「エキゾチック」、「未来へのあこがれ」。

ちなみに、英語の花言葉は「friendship(友情)」と「devotion(献身)」です。

名前の由来からも納得できる花言葉です。

 

アルストロメリア全体の花言葉は?

  • 「持続」
    アルストロメリアは、開花期間が長い花持ちの良い花です。
    それは切り花にしても同じ。
    花持ちの長さは、平均15日間程度で1月近くも持った例も。
    花持ちの良さからこの花言葉が付きました。
  • 「エキゾチック」「未来へのあこがれ」
    アルストロメリアは、花色が豊富で「スプレー咲き」でボリューミー。
    斑点模様が華やかな雰囲気をかもし出して異国情緒もたっぷり。
    異国情緒から「エキゾチック」の花言葉が、
    華やかさから「未来へのあこがれ」の花言葉が付きました。

 

アルストロメリアには色別にも花言葉が!

アルストロメリア全体の花言葉は、明るくポジティブな印象。

色別にも素敵な花言葉が付いています。

 

  • 青色の花言葉は「知性」、「冷静」
    心を落ち着かせてくれる青色。そして青色の知的な印象から。
  • ピンクの花言葉は「気配り」
    親友の名前にちなんで花の名前を付けた気配りに由来しています。
  • 赤色の花言葉は「幸い」
    明るく鮮やかな赤色の印象から。
  • オレンジの花言葉は「友情」
    ピンクと同様、花の名前のエピソードに由来しています。
  • 白色の花言葉は「凛々しさ」
    白い花の凛とした姿から。

 

アルストロメリアの花にはどんな品種・種類がある?

アルストロメリアは、原種が約50種類あるといわれています。

オランダなどで原種から品種改良された新品種が100種類以上あります。

品種は、大まかに、草丈が高く耐寒性が高い「オーランチカ系」「リグツ系」と、

草丈が低く耐寒性が低い「バタフライ系」「ペレグリナ系」に分かれます。

現在は、異なる品種同士をかけ合わせて作られた、耐暑性に優れた「ハイブリッド系」が主流です。

 

オーランチカ系

原種のオーランチカを品種改良した品種です。

耐寒性が高く、地植え向きですが、耐暑性は低い品種です。

初夏~夏が開花時期で、そののち休眠します。

 

リグツ系

南米チリ原産のアルストロメリア野生種である「リグツ」から品種改良した種類です。

耐寒性が高く、開花時期が短い(4月~5月)、年に一度だけ開花する一季咲きの品種です。

また、草丈が高い特徴があります。

 

バタフライ系

春~秋にかけての長い期間にわたって花が咲く四季咲きの品種です。

小型で草丈が低く、耐寒性が低いのが特徴です。

 

ペレグリナ系

南米チリの北部が原産地の原種に近い品種です。

草丈は40cm程度で、大輪の花が咲きます。

春~初夏が開花時期で、夏に休眠します。

休眠すると葉は枯れてしまいますが、心配はいりません。

耐寒性は少し高めで、たいていの土地では一年を通じて地植えができます。

ただし、マイナス5度以下になると育たないため、鉢植えにしてやる必要があります。

 

ハイブリッド系

違う系統の品種をかけ合わせて作られた品種です。

現在はこのハイブリッド系が主流です。

耐暑性が高く、春に開花期を迎える特徴がありますが、それ以外は形も性質も様々です。

ハイブリッド種は、毎年新しい品種が作られています。

 

アルストロメリアを元気に育てるためのコツ

南米チリやペルーが原産地であるアルストロメリアは、

高温多湿の場所を嫌い、涼しく乾燥気味の環境を好みます。

地植え、鉢植えともに可能ですが、品種によっては注意が必要です。

 

元気に育てるための環境づくり

アルストロメリアは、品種が多く、それぞれで多少は異なりますが、

全般的に、日当たりが良く、水はけのよい環境を好みます。

高温多湿では根腐れし、凍結すると枯れてしまいます。

暑さと寒さに弱いため、夏場は半日蔭で、冬場は霜に当てないよう、注意する必要があります。

梅雨時は、軒下などの雨が当たらない場所で育ててください。

 

水やり

アルストロメリアを地植えしている場合は、ほぼ水やりは不要です。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをする感じで問題ありません。

特に開花した後は、乾かし気味で、葉の様子に注意しながら、

なるべく花に水がかからないよう水やりをしてください。

アルストロメリアは、花が咲き終わると休眠期に入ります。

休眠期に入ったら水やりは控えましょう。

 

肥料

アルストロメリアを地植えしている場合は、植え付け時の事前に与える「元肥」のみでよく、

生育に応じて追加で与える「追肥」は不要です。

鉢植えの場合は、春~開花の期間に、月1回の土の表面に置く「置き肥」か、

週1回の液体肥料を与えてください。

 

植え替え

アルストロメリアの植え付けは、秋(9月~10月)、春(3月~4月)頃の休眠期が適切です。

植え替えは、植え付けと同様に、秋(9月~10月)、春(3月~4月)頃の休眠期が適切です。

地下茎が伸びて根が混雑してしまうのを避けるため、

地植えの場合は2~3年に一度、鉢植えの場合は毎年、植え替えを行います。

地植えの場合は、20cm以上は株間をとり、鉢植えの場合は、5号鉢に1球のみ植えつけます。

 

アルストロメリアの花は花束などの贈り物にもおすすめ!

アルストロメリアの花言葉は「持続」「エキゾチック」「未来へのあこがれ」。

どれも明るくポジティブな言葉で、心新たに新入学や入社を迎える方に贈る最適な花です。

色ごとの花言葉ももらってうれしい言葉ばかり。

どの色を組み合わせて花束を作っても、安心して贈ることができます。

1本の茎から複数の花が咲く「スプレー咲き」なのでボリューミーで豪華、

フラワーアレンジメントでも花束でも映えること間違いなし。

聞きなれない名前の花アルストロメリア。

母の日やお誕生日に、珍しい名前の花を、特別感のある鉢植えでプレゼントすればきっと喜ばれます。