冬の時期は、なかなか咲いてくれるお花がなくて、お庭のお花が寂しくなりがちですよね。

そんなあなたにおすすめなのが、ストックというお花です。

ストックは、開花するお花が少ない11月~5月の間が見ごろのお花で、一つの茎にたくさんのお花を咲かせるとても華やかなお花になっています。

今回は、そんなストックの魅力をたっぷりと紹介していきます。

 

ストックってどんなお花?

ストックというお花をご存じでしょうか。ストックは「茎」という意味を持っている少し変わったお花です。

1つの茎にたくさんの花を密集して咲かせる華やかなお花で、赤・白・黄色・ピンク・紫などの様々な色があり、高さは20㎝~大きいものだと80㎝程に育ちます。

開花の時期は11月~5月にかけてと、期間が長めであることも特徴です。

また、開花している花が少なくなる冬の時期に鮮やかな花を咲かせるので、冬の庭を彩るお花として、ガーデニングでとても人気のあるお花です。

もう一つ、とても甘い良い香りがするのも、ストックの特徴といえます。

 

ストックの花言葉にはどんな意味がある?

そんなストックの花言葉は、「永遠の美」、「愛情の絆」、「求愛」です。

美しい言葉ばかりですよね。特に「永遠の美」は女性なら惹かれてしまう言葉ではないかと思います。

ストックの花言葉が「永遠の花」である由来は、ストックの花が花持ちがとてもよく長く咲くことと、花に合わせて良い香りも長い間楽しめることに由来します。

また、「愛情の絆」という花言葉は、とある伝説に由来しているそうです。敵国の王子と恋に落ちた姫が、父親の目を盗んで王子に会うために自室からロープをおろして、それを伝って王子に会っていたのですが、ある時ロープが切れて亡くなってしまい、それを憐れんだ神様が姫の亡骸をストックの花に変えた、という言い伝えだそうです。

とてもロマンチックなお話ですよね。

 

ストックを元気に育てるポイント

ここまではストックというお花の特徴についてお伝えしてきました。

次の章からは、実際にストックを育てる場合に注意したいポイントやコツについてお伝えしていきます。

 

日当たりの良い場所で育てよう

一つ目は、日当たりの良い場所で育ててほしいという事です。

ストックは、「茎」という名前の通り、茎が長く伸びやすいお花ですが、植えた場所の日当たりが足りない場合、日の光を求めて必要以上に茎が長くなってしまいます。

これを「徒長(とちょう)」というのですが、必要以上に伸びてしまうと、茎や葉を維持する栄養素が足りなくなり、ひょろひょろとした弱いストックに育ってしまいます。

これは見た目にもお花自身にもよくないので、日当たりのいい場所に植えるようにしましょう。

 

水やりはたっぷりと

ストックを元気に育てるためには、水やりも大切です。

ストックを植えている土の表面が乾いたら、しっかりと水をあげるようにしましょう。

ただし、ストックは湿気にあまり強くないお花です。

お水をあげすぎると根腐れを起こしてしまう可能性があるので、庭で育てるなら地面を湿らせる程度、鉢植えであれば鉢植えの受け皿から水が出てくる程度でやめるようにしましょう。

 

植え替えは極力控える

ストックは1年草なので、植え替える必要は基本的にはありません。

また、ストックは根が分かれることなくまっすぐに伸びる直根性の植物なので、根が傷つきやすく、傷つくと枯れてしまう可能性が高くなります。

ですので、どうしても事情があって植え替えが必要な場合は、根を傷つけないように慎重に行うようにしましょう。

ストックを育てる際のよくある質問

ここまで、ストックを育てる際に気を付けたいポイントについて説明してきました。

次の章からは、ストックを育てている人がよく疑問に思うポイントについて、説明していきたいと思います。

実際にストックを育ててみたいなぁと思っている方は、是非確認してみて下さいね。

害虫がついてしまったら?

ストックには、ヨトウムシ、コナガ、アブラムシ等の害虫がよくつくといわれています。

特に注意するべきは、育苗中です。

もしも、育苗中に害虫がついているのを発見した場合には、なるべく早い段階で殺虫剤を撒いて害虫を駆除するようにしましょう。

ただし、薬剤については薬害の少ないものを選んで散布するようにしましょう。

肥料は必要?

ストックを植える前に、植える場所の土に緩効性肥料を混ぜておきましょう。

緩効性肥料とは、土の中の栄養成分の割合を急激にあげることなく、じっくりと効果を持続させることの出来る肥料のことで、ホームセンター等で購入することができます。

また、それとは別に、月に2回程液肥を与えるようにしましょう。

 

切り花としても楽しめるの?

ストックは、花も香りも長持ちするために、切り花としても楽しむことができます。

ストックは下の方から先端に向かって順番に咲いていくお花なので、切り花で楽しむ場合には、先に咲いて枯れてしまった下の方の花は取り除くようにしましょう。

また、切り花で楽しむ場合、葉っぱが多すぎると水につかりきらずに元気がなくなってしまうことがあるので、葉っぱはある程度数を減らしてから活けるようにしましょう。

 

ストックをプレゼントするのにおすすめな方法

ここまで、ストックを自宅で育てる際のポイントや、育てる時に疑問に思いやすい点について解説してきました。

次の章からは、ストックをプレゼントする際におすすめな方法について紹介していきます。

 

花束

ストックをプレゼントする方法としてお勧めの一つ目は、花束で贈るという方法です。

花束は、お花を誰かにプレゼントするうえでは最もメジャーな方法ですので、どんな方にでも一定程度喜んで貰える方法です。

また、ストックのお花は一つの茎にたくさんの花がついており華やかで、かつ切り花としても日持ちのするお花ですので、花束にするとストックの魅力を存分に楽しんでもらうことができます。

アレンジメントフラワー

ストックをプレゼントするおすすめの方法の二つ目は、アレンジメントフラワーです。

ストックは香りがとても強く、お部屋に飾るとまるでお花畑にいるかのような爽やかな気分を味わうことができます。

アレンジメントフラワーにしてお部屋に飾ると、お部屋の雰囲気も華やかになりますし、香りも楽しんでもらうことができるので、プレゼントにはおすすめですよ。

鉢植え

ストックをプレゼントするおすすめの方法の三つめは、鉢植えです。

ストックは開花するお花が少ない冬の時期に見ごろを迎える貴重なお花ですし、とてもカラフルなお花ですので、お部屋に鉢植えとして飾ると、シックな色合いになりがちの冬の間のお部屋にとても素敵な色どりを添えてくれます。

ですが、鉢植えは場所を取りますので、相手のお部屋に置く場所があるかどうかを確認してから贈るようにしましょう。

 

  • まとめ

冬に見ごろを迎える華やかなお花のストックを紹介しました。

華やかな見た目でカラーバリエーションも多く、香りも良いのでお庭が寂しくなりがちな冬にぴったりのお花です。

お庭に植えるのはもちろん、切り花にしても長持ちするので、お部屋に飾るのも良いでしょう。

冬に植えるお花に迷っている、という方はぜひストックを候補に入れてみて下さいね。