大切な節目である傘寿祝いや米寿祝で、お年を召した方に何を贈ろうか悩んだ事はありませんか?

そんな時には是非お花にあなたの気持ちを込めて贈ってみてはいかがでしょうか。

おめでたい場を、お花の華やかさが一層盛り上げてくれます。

今回は節目のお祝いに相応しい予算や、おすすめの花、渡す際のマナーなどをご紹介致します。

 

傘寿祝い・米寿祝いのお花の金額相場は?

長寿のお祝いを贈る関係は、父の日、母の日のような明確な関係性ではなく、孫から祖父母へ、子供から父母へ、親戚からと送り主との関係はさまざまです。

そのため、お祝いに贈る金額の相場は一律になっておらず、送り先との関係性によって変動します。

お祝いの金額にお悩みの際は参考にしてみて下さい。

 

子供から父母へ贈る、親子の関係ならば一般的に2万円から5万円程になります。

孫から祖父母へ贈る場合は、もちろん親子関係よりは低くなり、1万円から3万円程となります。

親戚同士で贈る場合は、受け取る側も気を遣わない程度に、5千円から1万円程で品物としておきましょう。

予算の中で、人気のある商品を贈り物として用意するようにしましょう。

傘寿祝い・米寿祝いを贈るタイミング

退職と共に60歳で迎える還暦から始まり、長寿のお祝いは7年から10年毎にやってきます。

ここでは傘寿祝いと、米寿祝いについてご紹介します。

よく耳にする長寿のお祝いですか、若い方には少し馴染みにくい数えの習慣にも触れていきます。

 

一般的に70歳に迎える古希までは満年齢でお祝いします。

その次が77歳に迎える喜寿ですが、ここからは数えでお祝いすることが多いです。

 

数えとは生まれた時点で1歳として、次の元日が来ると1つ歳が重ねられるという数え方です。

すると、傘寿は数えで80歳、満79歳の誕生日を迎える年、米寿は数えで88歳、満87歳の誕生日を迎える年のお祝いとなります。

 

お祝いを贈るタイミングにもご注意ください。

長寿のお祝いゆえ、贈り先は高齢者です。夕方の忙しい時間帯や、夜遅くは避けましょう。

親戚が集まりお祝いをする場合、当日はご本人達も準備でお忙しいです。そのため、なるべく前日までにお届けしておくことをおすすめします。

 

傘寿祝い・米寿祝いに贈る花の色は?

傘寿祝い、米寿祝い共に黄色のお花がおすすめです。一口に黄色といっても、淡い物ではなく、山吹色から金色の様な濃い色彩をイメージしてください。

 

なぜ黄色なのかというと、古来の中国では黄色が皇帝や皇位を表すカラーになっており、それにちなんだといわれております。

 

黄色は風水的にも幸運を呼びますし、なんといっても黄色は見ていて元気になれる明るさを持っています。

ぜひ黄色をベースとしたフラワーギフトを贈ってみてくださいね。

ベースを黄色にしてオレンジなども混ぜるとアクセントにもなり、一層華やかなプレゼントとなります。

 

傘寿祝い・米寿祝いにおすすめの花の種類

胡蝶蘭

お祝いごとといえば、もはや定番となっているお花が胡蝶蘭です。高齢の方にもそのイメージは根付いていますので大変喜ばれます。

見た目の優雅さ華やかさからお祝いの際によく贈られます。

しかし、胡蝶蘭といえば手入れが大変だというイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、実際はごく簡単な水やりです。

常に水苔が湿る程度に霧吹きを使って水を吹きかけます。

 

花言葉も、「純粋な愛」「幸福が飛んでくる」となっており、お花の色によって「清純」「あなたを愛します」と、お年を重ねた方に贈る言葉としてはピッタリです。

幸せを願って贈るプレゼントには最適です。

 

アレンジメントフラワー

こちらはお年を召した方にとって嬉しいポイントがたくさんあります。

まず、贈ったそのままの形で飾っておけるので、大きなお花を贈っても水を入れて重くなる花瓶の掃除や、毎日の水換えの手間がありません。

水やりは吸水スポンジが乾かない様に水を注ぐだけなのでとてもお手軽です。

花束

切り花のお手入れが負担にならない環境であれば、花束にする方がボリュームもあり豪華な演出が可能になります。

 

花瓶に移す際に小分けにして、家中に飾って貰うことで、一日中お祝いの気分に浸って貰えるでしょう。

傘寿・米寿祝いに花束を贈る場合、人気のあるお花バラがおすすめです。花言葉は「誇り」「気品」「尊敬」とこちらも長寿のお祝いにはピッタリです。

 

鉢植えは贈っても大丈夫?

鉢植えについては一概に大丈夫だとはいえません。お花の手入れや園芸が趣味で、お体もお元気で病気の様子が無ければ喜ばれる場合もあります。

しかし、一般的な感覚では「寝付く」を連想させるため、避けることをおすすめします。

 

普段からお付き合いが近しく、親しくしておられる間からならば問題なく喜ばれる事もあります。

 

傘寿祝い・米寿祝いの花に添える立て札の書き方

立て札とは郵便物の宛名書きのような役割があります。

誰から誰に贈られたのかを一目で分かるようにしておくことが可能になります。

 

特にお年を召した方には大きな立て札の方が文字も見やすく、喜んでいただけるでしょう。

立て札の書き方

立て札の右側に「祝 長寿祝(米寿祝い・傘寿祝い)」と赤色で入れ、左側に贈り主の名前を黒字で入れます。ビジネス上での贈り物の場合、自社名を名前と「祝 長寿祝」の間に黒字で入れてください。

メッセージカードの書き方

普段の感謝や敬意を文章にして添えるとより一層お祝いの気持ちが伝わるでしょう。

近年は印刷文字によるメッセージカードが主流ですが、お年を召した方には手書きの文章が大変喜ばれます。

手紙を書く機会が減ったこの時代に是非感謝を込めてペンを走らせてみてください。

 

お花屋さんでは無料でカードを付けてくれる事があるので購入の際に確認してください。

 

メッセージカードを書くときの注意点

日本には古来から忌み言葉といい、病気または死を思わせる言葉や、枯れるなど老化を連想させる言葉は失礼にあたると言われます。

代表的な単語に、「衰える」「枯れる」「倒れる」「病」「寝る」が挙げられ、意外なところでは「重い」「曲がる」「折れる」も忌み言葉に含まれます。

 

さらに文字数に関しても、4や9は死、苦を連想させるので避けておくことが無難です。

 

とはいえ、尊敬の念を込めてしたためる文章ならば、ほとんどこの様な単語は出てきません。素直にあなたの気持ちを伝えましょう。

 

メッセージカードの例文

いつもありがとうございます。

お体に気をつけていつまでもお元気でいてください。

充実した日々を過ごせるように願っています。

 

米寿おめでとう!

いつもお世話になって感謝しています。

元気にこの日を迎えられたことを嬉しく思います。

これからもよろしくね。

 

まとめ

ここまで傘寿と米寿のお祝いに相応しいお花のご紹介をさせていただきました。

遠方にお住まいで、普段のお付き合いが難しいとプレゼントには何がいいのか考え混んでしまいがちですが、あなたが真摯に心を込めて用意したギフトならば気持ちは必ず伝わります。

是非貴重なおめでたい節目の日にお花をお届けしてください。