何かの祝いごとの際の贈り物として、花はメジャーな贈り物のひとつです。

 

しかし何のお祝いなのか、誰に送るのかによって、ふさわしい花や避けた方が良い花、金額の相場やタイミングなどが異なるため、そのことは頭に入れておく必要があります。

 

ここでは竣工祝いや落成祝いとして花をプレゼントする場合の、相場や注意点などを紹介していきます。

 

竣工・落成祝いの花を贈るタイミングはいつ?

まず基本的なことですが、竣工・落成祝いは企業や公共の建物が完成した際の新築祝いのことを意味していて、主にビジネスシーンにおいて行われます。

竣工・落成祝いの式典に招待されたという場合には当日に御祝い金を渡すのが一般的ですが、そのような機会がない場合はお祝いを贈るのが一般的です。

では花を贈る場合はどのタイミングで贈ればよいのか?

タイミングについては先方に確認するのが一番です。

 

観葉植物を贈る場合は式典があるのなら飾ってもらえるように式典の前日までに配送できるよう注文することが多く、式典がないのなら建物の完成日か完成予定日から1週間後までが目安となります。

ただしお花や観葉植物は早く届きすぎると枯れ、手入れが必要なこともあります。

また建物の完成が遅れる場合や相手先の予定が変更になる場合があるため、先方に迷惑をかけないよう必ず確認しましょう。

 

竣工・落成祝いに贈る花の予算相場

身内に贈る場合には10,000~30,000円程度、知人に贈る場合10,000円~15,000円程度が相場とされています。

相手との関係性の深さによって金額は変わりますが、高額すぎると相手に気を遣わせてしまうので気をつけましょう。また高額なものを贈るよりもメッセージカードを添える、植物にメッセージを込めるなどの気遣いをする方が喜ばれる傾向にあります。

 

一般的な取引先に贈る場合は10,000円~30,000円が相場です。先夫との関係性を考慮する必要がありますが、判断が難しいのなら先方をよく知る上司に相談するようにしましょう。

 

重要な取引先に贈る場合は30,000円~50,000円が相場とされています。一般的な取引先に贈る場合より高額となっていて、この価格帯ならボリュームのある観葉植物を選ぶことが可能です。

特に先方が新しく大きな社屋を建てたという場合には高額になる傾向があるので、特に相手との関係性や施工・落成の規模を確認したうえでふさわしいものを選びましょう。

 

竣工・落成祝いに贈る花の選び方

竣工・落成祝いにお花を贈る場合には、必ず先方に観葉植物を飾るスペースがあるかどうかを確認しましょう。

飾るスペースがなければ迷惑になり、搬入口や通路が狭いと運び入れられないという場合もあります。迷惑をかけてしまっては意味がないので、大きさや飾る場所などを考慮したうえで、ふさわしいものを選択しましょう。

 

竣工・落成祝いとして人気の種類については以下のものがあげられます。それぞれの特徴を紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

胡蝶蘭 

胡蝶蘭には「幸運が飛んでくる」という花言葉があります。

新しい始まりとしては縁起が良い意味があるので、竣工・落成祝いの贈り物として人気があります。また式典などがある場合、華やかで高揚感を演出してくれることも特徴です。

それから胡蝶蘭は特に花持ちがよく、正しくお世話をすれば1~2か月ほど楽しむことができます。手入れもそれほど手間ではなく、毎日水を上げる必要はありません。

縁起が良いお祝いの花として胡蝶蘭は知られており、なおかつ維持する手間も少ないのでお祝いの花としては最適なプレゼントといえるでしょう。

スタンド花

竣工・落成祝いの際には式典が行われることも多いです。そのような場合の贈り物として人気があるのがスタンド花となります。

式典が行われる期間は短く、その時間内でどれだけ華やかに祝福をするのかが大切になってきますが、スタンド花なら色鮮やかで気持ちを華やかにしてくれるのでおすすめです。

関連企業の社名や代表者名が入った名札が並んでいる姿は特に圧巻なので、式典などがある場合、規模が大きい場合にはスタンド花が贈り物として最適といえるでしょう。

観葉植物

観葉植物は様々なお祝いの場面で、ギフトとして利用されています。

竣工・落成祝いの贈り物としても人気のアイテムで、その理由として鉢物に根付くというメッセージがあること、インテリアとして長時間楽しむことができ水やりの頻度も少ないこと、花粉や香りがないことの3つがあげられます。

お祝いのメッセージ性を込めることができ、手間が少なく長時間楽しめるのでお祝いの品としては最適で、花粉がないので周りを汚さず、香りが苦手という人でも楽しめるのでお祝いの品としてはおすすめです。

フラワーアレンジメント

竣工・落成祝いとしては胡蝶蘭やスタンド花などが人気ですが、もっと自社らしいお祝いをしたい、個性的なもので目を惹きたいというのならフラワーアレンジメントがおすすめです。

竣工・落成祝いの際に贈る花の色に特に決まりはありませんが、良い印象を与えたいのなら先方のコーポレートカラーを意識したものを贈るのがよいでしょう。

また白と赤をメインとした紅白のアレンジメントをお祝いを贈る方も多くいらっしゃいます。

花束

友人や身内相手に贈る場合は、花束がおすすめです。

高額すぎれば相手にかえって気を遣わせてしまい、大きなものだと置く場所がなく相手に迷惑をかけてしまうことが考えられます。

個人間でお祝いの気持ちを伝えたいという場合には相手の好きな花や季節の花、縁起の良い花などを選択して、お祝いの気持ちを伝えるメッセージカードなどを添えるのがおすすめです。

花束なら安価なで良いものも多く、それほど場所をとることもないので個人間でのお祝いごとの際のギフトとしては人気があります。

 

竣工・落成祝いの花に添える立て札・名札について

ビジネス上の付き合いがある相手に竣工・落成祝いとして花や観葉植物を贈る場合には立て札が必須です。なぜなら送り主がだれなのかを明確にする必要があるからです。

立て札や名札を付ける理由はそれだけではありません。竣工・落成祝いとして花を贈った場合、それは一目が多い場所に飾られる可能性が高いです。

そこに立て札や名札があれば、送り先以外の多くの人に自社の存在をアピールすることもできるのです。

それから立て札には木札と紙札の2種類が存在します。前者はビジネスシーンやフォーマルな場面、後者はカジュアルなシーンで利用されることが多いです。取引先に贈る場合には木札、身内や知人に贈る場合には紙札という風に使い分けましょう。

 

立札・名札の書き方

立て札には送り主の名前と飾り文字を添えます。

飾り文字は用途によって文言や文字の色を使い分ける日宇町がありますが、お祝いの場合には朱文字で「祝」「御祝」などの文言を記載して、そのあとに企業名や団体名、部署や役職名、名前という順番を記載します。

 

他社との差別化のために企業ロゴを入れるというケースも最近多いのでススメです。

また連名で贈る場合は2~3名であれば名前を入れても問題ありませんが、それ以上の場合は「〇〇一同」とまとめましょう。

竣工・落成祝いの花に添えるメッセージカードの書き方

花や観葉植物にメッセージカードを添えて贈ることでより一層の気持ちがこもっていることをアピールできますが、いくつか注意点もあるので気をつけましょう。

まずは忌み言葉です。竣工・落成祝いの場合家事を連想させる「燃える・焼ける・火・煙・赤」などの単語や失敗を連想させる「落ちる」「さびれる」「傾く」などの単語は避けるよう気を付けます。

また先方との関係性によってメッセージの内容は異なりますが、親しい相手であれば無理にかしこまる必要はありません。否定的な表現を避け、今後もよい関係を続けられるような祝福の気持ちが伝わる内容にまとめましょう。

 

メッセージカードの例文

新社屋完成おめでとうございます。

これも社長様はじめ社員御一同様の並々ならぬ尽力の賜物と拝察しますとともに、

今後の貴社のさらなる発展と飛躍を心よりお祈り申し上げます。

株式会社 〇〇〇〇

代表取締役 〇〇〇〇

 

まとめ

竣工・落成祝いは主にビジネス上の関係がある相手との間で行われるものです。

そこで失礼があると今後の関係に大いに支障をきたす可能性があるので、金額の相場や立て札、メッセージの内容などで失礼がないように注意しましょう。

また花を贈る場合には必ず相手に確認します。大きなものを贈っても置く場所がない、早く送りすぎて枯れてしまった、建物の完成が遅れて届くタイミングが前後したということがあってはマイナス印象を与えてしまうので気をつけましょう。