自宅で栽培できる植物として人気が高いサザンカ。赤や白、ピンクなど色鮮やかな花びらが特徴的です。この記事ではサザンカを育てる際、事前に知っておくと役立つ情報からサザンカの魅力まで詳しく解説していきます。

サザンカってどんなお花？

サザンカはツバキ科ツバキ属の一種で日本固有の花として親しまれてきました。ツバキは雪が降る季節の花という印象が強いですが、サザンカはツバキと比べて寒さに弱く、秋によく見られます。白、ピンク、赤の花びらが特徴です。自宅で育てやすく、ガーデニングが趣味の人はサザンカを育てたことがある人も多いのではないでしょうか。また、小学校や中学校の理科の授業などで花の仕組みを学ぶために栽培されることもあります。

サザンカの花言葉にはどんな意味がある？

サザンカは全般的に「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」という花言葉ですが、花びらの色によって花言葉が異なります。赤いサザンカの花言葉は「謙譲」「あなたが最も美しい」といった、赤から連想される情熱的な花言葉です。白いサザンカは「愛嬌」「あなたは私の愛を退ける」という花言葉があり、前者は良い意味としてとらえることが出来ますが、後者は寂しげな印象を受けます。ピンクのサザンカは「永遠の愛」こちらも赤と同様情熱的な花言葉ですね。大切な人、特に恋人にサザンカの花をプレゼントする際には赤やピンクを選ぶことをおすすめします。

サザンカを元気に育てるポイント

サザンカを自宅で栽培する際にはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。適した栽培場所や水やりの仕方、注意が必要な害虫まで詳しく説明していきます。栽培する前に確認することでサザンカを元気に育てることが出来るはずです。

日当たりのいい場所で育てよう

サザンカは日陰でも栽培することが可能ですが、できるだけ日向で育てるようにしましょう。日向で育てる際には強い西日が当たる場所は避け、日が当たってある程度明るくなっている場所で育てると良いでしょう。暑さには比較的強いですが、－5度以下の厳しい寒さに対する耐寒性はありません。冬にサザンカを育てるときには乾燥した冷たい風が当たらないような場所でサザンカを育てたほうが安心です

水やりはたっぷりと

外で2年以上育てているサザンカは、雨で自然と土が湿るので積極的な水やりは必要ありません。栽培して2年未満のサザンカに対しては土が乾いたときだけ水やりをしましょう。サザンカが特に水を必要とする時期は花が咲く秋頃です。開花期は花弁を広げるために通常よりも多くの水を必要とします。その時期に降水量が少ない場合は、様子を見ながら適度な水やりをすることできれいに花びらが開くでしょう。

害虫に気を付けよう

サザンカには、チャドクガやカイガラムシ類の害虫が付きやすいため、見つけた際にはその都度適切な対処をとりましょう。チャドクガの幼虫は葉を侵食し、毛に直接触れてしまうと皮膚が炎症を起こすことがあります。手で取り除くのではなく、ピンセットや軍手をつけて取り除きましょう。また、カイガラムシ類の排泄物が土に堆積してしまうとカビの原因になります。葉や枝がすす状に黒くなっていた際には、カイガラムシ類の除去を行う必要があるでしょう。

サザンカを育てる際のよくある質問

サザンカを育てる際のよくある質問をいくつかまとめてみました。栽培を始めてうまく花が咲いたときには、今後を見据えて新たな疑問や心配事が発生しがちです。今回は植え替えのタイミングや、増やし方にスポットを当てて解説していきます。

サザンカの花が枯れてしまったら？

サザンカが枯れてしまったときには、花がらをなるべく早く取り除く必要があります。枯れたサザンカを放置することで果実に養分が摂られ、次の花が咲きにくくなります。子房ごと花がらを摘み取ることが長く栽培することにつながるでしょう。

サザンカを植え替えるタイミングは？

サザンカを長く元気に育てるためには適切なタイミングで植え替えを行う必要があります。多くの植物は弱酸性の土壌を好み、サザンカも同様です。土壌がアルカリ性になると、肥料を吸収しづらく生育が鈍くなってしまいます。サザンカは生育に問題が発生すると葉が黄色っぽくなるため、こうなる前に植え替えを行いましょう。また、鉢植えでサザンカを育てる際には根詰まりを起こす前に植え替える必要があります。春や秋が適した植え替えのタイミングです。この時期になったら植え替えを検討しましょう。

サザンカの増やし方とは？

サザンカは「挿し木」と「取り木」を行うことで増やすことが出来ます。挿し木とは、葉・茎・根などの一部分を切り取り、土や水に差して新たな個体を得ることです。春になって伸びた新しい枝を使い6～7月にかけて行うのが最適です。取り木は植物の幹や枝を傷つけ、発根させた後に切り離して新たな個体を得る方法です。3～6月に行うことで高確率で発根が期待されます。これら2つの方法でサザンカを増やしてみましょう。

サザンカをプレゼントするのにおすすめの方法

サザンカは花言葉からも、恋人や大切な人へのプレゼントに適しています。ツバキに似たかわいらしい花は贈り物として人気を集めています。

花束

花束はプレゼントとして手軽に渡しやすいかと思います。大きめで豪華な花束から、茎を短く切って調節した小さめの花束まで、オーダーの仕方によって様々な仕上がりになります。一種類の使いたい花をオーダーすればあとは、それに合わせて色や花の数を調節してもらうことが出来ます。ちょっとしたプレゼントにおすすめです。

アレンジメントフラワー

かごや箱を使って花を飾り付けるアレンジメントフラワーもプレゼントとして人気が高くなっています。花束は渡してから花瓶に移し替える必要がありますが、アレンジメントフラワーはそのまま飾ることが可能です。インテリアとしても室内に彩りを添えてくれるでしょう。

ボックスフラワー

色鮮やかな花が敷き詰められているボックスをボックスフラワーと呼びます。箱のデザインをおしゃれなものにすることでより華やかで貰ってうれしいプレゼントになるでしょう。一般的なアレンジメントフラワーとは少し異なっているため、珍しさもあり箱を開けた時のワクワク感を体験することが出来ます。

まとめ

自宅で育てることが出来る植物として人気を高めるサザンカ。ここまで栽培方法や増やし方、併せて花言葉やおすすめのプレゼント方法まで詳しく解説してきました。上手にサザンカを栽培することで美しい花を咲かせ、秋から冬にかけての楽しみが増えるはずです。ぜひ、この記事を参考にしてサザンカの栽培に挑戦してみましょう。