サフランは、秋咲きのクロッカスの一種。サフランの花の一部は、食用でパエリアなどの料理にも使われています。みなさんは、サフランにはどんな特徴があるのかを知っていますか?お花を長く楽しむには、いくつかのポイントを知ることが大事です。今回はサフランの基本情報や花言葉、正しいサフランの育て方のポイントを紹介していきます。

サフランってどんなお花?

科・属 アヤメ科・クロッカス属
和名 サフラン (別名:番紅花)
英名 Saffron crocus
学名 crocus Sativus
原産地 地中海沿岸・西南アジア地方
耐寒性・耐暑性 強い・やや弱い
花色 藤紫
開花時期 10月~11月頃

 

サフランは、アヤメ科サフラン属に属している多年草。秋咲きの球根植物です。クロッカスの一種で、原産地は地中海沿岸です。サフランは、古代ローマ時代から栽培されており、鮮やかな藤紫色の花を咲かせます。

サフランは、観賞用のほか、染料にも使われています。また、薬用や、料理のスパイスに使用されています。クロッカスは、観賞用のみに栽培されるため、花サフランと呼ばれています。秋に見頃を迎えるサフランは、色も白、黄色、紫と豊富です。サフランは、クロッカスと花がよく似ていますが、見分けるポイントは雄しべです。クロッカスは黄色で、サフランは赤い雄しべが付いています。

 

サフランは、パエリアやブイヤベース、サフランライスなどの料理には、かかせない香辛料の1つです。開花したてのサフランから、雌しべを抜き取り、乾燥させてスパイスとして利用します。サフランの赤い雌しべは、1つの花から、わずか3本しかとれません。赤い雌しべを1gを収穫する場合、約300本の花が必要とされていることから、今では、パエリアや、フランス料理に欠かせない高価なスパイスになっています。

サフランの花言葉にはどんな意味がある?

サフランには「歓喜」や「節度の美」「過度をつつしめ」「喜び」などの花言葉をもっています。古代ヨーロッパでは、サフランの花には酒の酔いを醒ます性質があると信じられていました。その一方では、人を酔わせ、過度に使用すると脳や、神経を刺激し、快楽に陥るということから、この花言葉が付けられたといわれています。

サフランを元気に育てるポイント

サフランを元気に育てるには、以下の4つのポイントがあります。

  • 日当たりの良い場所で育てよう
  • サフランの水やり
  • 病気と害虫
  • 肥料・追肥

以上の4つの理由について詳しく解説していきます。

日当たりの良い場所で育てよう

サフランを育てる場合は、日当たりと風通しの良い場所で育てるようにしましょう。サフランは、地中海沿岸部が原産です。日当たりの良い場所を好みますが、高温多湿が苦手なので直射日光が当たらない場所に置きましょう。

逆に、日光不足になると花の付きが悪くなってしまう傾向があります。また、耐寒性が強いため冬場も屋外に置いて育てることができます。

サフランの水やり

サフランの生育期の秋9月~10月頃は、土が乾いたらたっぷりと水やりを行います。葉や茎が枯れてきたら球根は、休眠期に入るので、夏の水やりは必要ありません。

冬の水やりは、回数を減らして乾燥気味に管理をします。特に冬の水やりは、夕方に行うと水が凍ってしまい、サフランの球根を傷つけてしまうので、暖かい日の午前中に水やりを行うようにしてください。

病気と害虫

サフランが気をつけるべき病気は「軟腐病」です。球根がとろけたように軟らかくなって腐敗する病気で、夏の高温多湿に発症しやすいです。

肥料の施しすぎは、軟腐病の発症の手助けになるので注意してください。見つけたらすぐに取り除くようにしましょう。

ヨーロッパでは、サフランはハーブティーとしても親しまれています。サフランのようなハーブ種は、あまり害虫の心配はありませんが、稀にハダニやアブラムシが発生することがあります。

見つけたら、霧吹きで水をかけるか、粘着力の弱いテープなどで取り除いてください。あまりにも酷い場合は、殺虫剤をかけて駆除しましょう。

肥料・追肥

サフランには、少量の緩効性の化成肥料を規定の半分ぐらい用土に混ぜ込んでおきます。追肥は花が終ったあとの11月下旬と生育期の2月下旬の2回ほど、少量の化成肥料を施します。窒素分の多い肥料を与えると、病気が発症しやすくなるので注意するようにしましょう。

サフランの植え付け・植え替えのタイミングは?

サフランの植え付けは、8月下旬から9月上旬が最適です。サフランを植え替えるタイミングは、数年に一度必要です。株が混み合っていると生育が悪くなりますので、複数の株を同じ鉢や、花壇に植える場合には、10センチ程度の間隔をあけると良いでしょう。葉が枯れたらすぐに掘り上げて、植え替えのし直しをするようにしてください。

サフランの増やし方とは?

サフランは分球して増やします。花が終ったあとに土に植え付けると、球根が分球して増えます。これを自然分球といいます。球根は、分球して小さくなるので、翌年は咲かないか、花が貧弱になることがあります。

小さな球根の場合は、早く大きくするために、植え付けたあと蕾が伸びてきたら、摘み取るようにしましょう。

サフランをプレゼントするのにおすすめな方法

ここでは、サフランはプレゼントするのにおすすめの方法

  • 花束
  • アレンジメントフラワー
  • ボックスフラワー

以上の3つの方法を紹介します。

花束

薬用、染料、食用として古くから使われるサフラン。サフランは、藤紫色が素敵なお花で、独特の香りがあります。花束は、ボリューム感と華やかさがあるのでおすすめです。

サフランの花言葉の「喜び」にちなんで、成人式や誕生日プレゼントにピッタリです。

アレンジメントフラワー

サフランの花のアレンジメントフラワーもおすすめです。アレンジメントのメリットは、そのまま飾れることです。

持ち帰ったらそのまま飾れて、枯れたらそのまま捨てられるのでとても便利です。アレンジメントフラワーのバスケットなどは、お花だけを捨てて器を洗えば、小物入れとしても使うことができます。

ボックスフラワー

ボックスフラワーは、箱の中にお花をギュッと詰めたフラワーアレンジメントです。箱を開けるまで中に何が入っているのかわからないことからも、サプライズプレゼントとしても選ばれることが多いです。

サフランの綺麗な藤紫色と、白色の花を選んでみるのもおすすめです。ボックスフラワーは、花束よりも持ち運びしやすく、そのまま部屋に飾るとインテリアとしてもおしゃれです。

まとめ

サフランは、藤紫色の花を咲かせます。観賞用と食用に分かれ、独特な香りも魅力的です。サフランを元気に育てるには、原産地に近い環境下で育てることがポイントです。

害虫にはあまり心配することはありませんが、窒素分の多い肥料を与えると、病気が発症しやすくなるので注意するようにしましょう。

ぜひ、この記事を参考にして、サフランを大切な人のお祝いにプレゼントしてくださいね。