1つの茎に1輪の大きな花を咲かせるガーベラは、フラワーギフトとして贈ると華やかな雰囲気を演出してくれるので、花束やフラワーアレンジメントでよく使用されます。

特に女性に人気があるお花で、さまざまな花色があるのが特徴です。

今回は、ガーベラの基本情報や、上手な育て方についてを詳しく解説していきます。

 

ガーベラとは?お花の基本情報をご紹介

まずはガーベラの基本情報を見ていきましょう。

名前 ガーベラ
英名 Gerbera
属名・科名 キク科・ガーベラ属
原産地 南アフリカ
開花時期 4月〜6月、10月〜11月
花色 赤・ピンク・黄色・オレンジ・緑・水色・白・紫など

南アフリカ原産のガーベラは、キク科・ガーベラ属の植物です。

まっすぐ伸びた茎から直径5〜10cmのお花を付けるのが特徴で、切り花で使用できる大輪のものから、フラワーギフトのアレンジに使用できる小さな品種も流通をしています。

1年で2度花を咲かせてくれるので、長くお花を楽しむ事ができるでしょう。

 

花言葉もよく色鮮やかなガーベラは贈り物にふさわしい!

お花の見た目も色鮮やかで、贈り物にふさわしいガーベラですが、花言葉も非常に良いので、贈り物に選ばれやすいです。

ガーベラ全体には「希望」「前進」「前向き」といったポジティブな意味が込められています。色別にも花言葉が異なるので見ていきましょう。

  • 赤・・・「いつも前向き」「限りなき挑戦」
  • ピンク・・・「思いやり」「感謝」
  • オレンジ・・・「冒険者」「我慢強さ」
  • 黄色・・・「親しみやすさ」「究極美」
  • 白・・・「希望」「純潔」
  • 青・・・「神秘」

花全体はもちろん、色別の花言葉も良い言葉ばかりですね。このことから、ガーベラは贈り物にふさわしいことがよくわかります。

 

ガーベラの正しい育て方

ガーベラは贈り物として貰ったり贈ることが多いお花ですが、自分でも育てることができますよ。

初心者でも簡単に育てることができるので、正しい育て方について詳しく解説していきます。

 

置き場所

ガーベラは風通しがよく、日当たりが良い暖かい場所を好みます。また、湿気を嫌うので梅雨の時期や雨が続く場合は、雨が当たらない場所で育てるようにしましょう。

1年を通して、なるべく日当たりが良いほうがガーベラが丈夫に育ちますが、真夏の直射日光は少し強すぎてしまう可能性があります。そのため、夏の間は少し木陰になるような場所で育てると良いでしょう。

 

水やり

水やりは土がしっかりと乾いたのを確認してから、たっぷり水やりを行いましょう。

土が乾ききっていない状態で水やりをしてしまうと、根っこが腐る原因になります。必ず土を触って乾いたか確認をしてください。水やりの際に受け皿に溜まった水も、根っこが腐る原因になるので必ず捨てましょう。

 

肥料

肥料は植え付けのときと、花を咲かせる4月前後の2回行うと良いです。

植え替えの時期は、緩効性化成肥料を土に混ぜて植え替えをします。ただし、園芸店で買ったガーベラの場合は、土に肥料が入っていることが多いので、緩効性化成肥料を入れる必要はありません。

2回目の肥料は、4月〜梅雨入りまでと、9月下旬から10月いっぱいの期間にあげましょう。この時期は、お花を咲かせるのでガーベラが栄養を必要とする時期です。液体肥料を約200倍程度に薄めて、2週間に1度のペースで与えましょう。

 

ガーベラの植え替え時期と方法について

ガーベラの植え替え時期は、3〜4月が適しています。種を植えるなら9月下旬から10月が良いでしょう。

ガーベラの苗は、園芸店などによく売っているため、初心者の方は特に苗からの植え替えが失敗の可能性が低く簡単です。ここでは、植替えの方法をご紹介します。

植え替えに必要な物は以下の通りです。

  • ガーベラの苗
  • 肥料
  • 鉢または横長のプランター
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石

ガーベラは根を深く張る性質があるので、なるべく5号以上の鉢を用意してください。

植え替えの手順をご紹介します。

  1. 鉢やプランターの底に、鉢底ネットと鉢底石を順番に入れる
  2. 鉢の3分の1まで土または肥料と混ぜた培養土を入れる
  3. なるべく根っこを傷つけないように、ポットからガーベラの苗を取り出す
  4. 鉢の中心に苗を置き、土または培養土をかぶせる
  5. 水やりをして日当たりの良い場所で管理をする

手順は5つしかないので簡単ですね。プランターに植える場合は、隣の苗と30cm程度の間隔を開けて植えると良いでしょう。

ガーベラを育てるときのよくある疑問

ガーベラを育てていると、さまざまな疑問が出てくることがあるでしょう。

ここでは、ガーベラを育てる中で、特に多い4つの疑問について解説します。

 

花が咲き終わったら?

ガーベラは花が咲き終わっても、丁寧に管理をしていけば次の年もお花を楽しむことができます。

終わった花や枯れた葉はこまめに摘み取り、害虫が寄ってこないような環境作りをしてください。花が枯れてしまったあともそのままにしておくと、日当たりが悪くなり害虫がよってきてしまいます。

 

ガーベラは選定が必要?

ガーベラの選定は必要ありません。ただし上記でも説明したように、枯れた葉や花はこまめに摘まないと害虫の被害に合う可能性があるので、気をつけましょう。黄色くなった葉も積極的に摘み取ってください。

 

ガーベラがかかりやすい病気と害虫

ガーベラがかかりやすい病気は以下の通りです。

  • うどんこ病
  • 灰色カビ病
  • 白絹病

どれもカビが原因の病気です。風通しの良い場所に置くことが対処法なので、なるべく置き場所にはこだわると良いでしょう。

ガーベラに付きやすい害虫は以下の通りです。

  • アブラムシ系
  • ハダニ系

外で育てる以上、多少の害虫被害は仕方がないと言わざるをえません。

害虫を見つけたら、セロハンテープなどでこまめに取るか、酢を原材料とする製品を散布させるようにしましょう。

 

花が咲かないときはどうする?

ガーベラは日光が足りないと、生育に大きな支障が出てしまいます。花が咲かない場合は、置き場所を今一度確認して、日当たりの良い場所に置いてあげると良いでしょう。

置き場所に問題がないのに花が咲かない場合、葉っぱに栄養を取られている可能性があります。葉っぱが多いと感じたら、少し葉っぱを取り除いてあげると良いでしょう。

 

まとめ

フラワーギフトとして好まれるガーベラですが、自分で栽培することもできます。

置き場所や水やりに気をつければ初心者でも上手に育てることができるので、ぜひ挑戦してみて下さいね。さまざまな色があるので、いろんな色のガーベラを育てると、お庭が明るくなるでしょう。