真夏の挨拶状である暑中見舞いには、相手の体調を気遣いながら花を贈ってみてはいかがでしょうか。
夏は、暑さを忘れさせるくらいキレイなお花が沢山旬を迎えます。
暑中見舞いのはがきと共にお花を贈って、暑い夏を乗りこえてもらいましょう。この記事では、暑中見舞いにふさわしいお花などをご紹介します。
暑中見舞いとは?
暑中見舞いとは、夏の過ごすのがつらい時期に相手の体調を気遣って贈る贈り物です。
暑中見舞いの由来はお盆の贈答習慣が大きく関係しています。
昔はお盆に里帰りする際は、祖霊へお供えを持参する習慣がありました。その習慣がだんだんとお世話になった方への贈答習慣となっていき、やがて手紙で済ませるようになったのが現在の暑中見舞いです。
はがきを贈るのが基本ですが、親族や大変お世話になっている相手などにはお花や食べ物を一緒に贈ることが多く、相手に少しでも涼んでもらえるようなものを贈るのがマナーとなります。
暑中見舞いの期間はいつからいつまで?
暑中見舞いはいつ贈っても良いというわけではありません。
基本的には、梅雨明けとされる7月7日頃〜8月7日頃までに贈るものを「暑中見舞い」と呼びます。
この時期を過ぎると「残暑見舞い」という呼び方で相手へ贈り物をします。
残暑見舞いは、暑中見舞いの期間が終わった8月7日頃〜9月7日頃までに贈るようにしましょう。
暑中見舞いにはお花を贈るのがおすすめ!
暑中見舞いは、相手の身体を気遣った内容のはがきを贈ることが多いですが、同時にお花を贈ることもできます。暑中見舞いに贈るお花には、以下のメリットがあります。
・季節を感じることができる
・食の好みを問わない
それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
季節を感じることができる
暑中見舞いに夏のお花を贈ると、相手に季節を感じてもらうことができます。
暑い夏はなかなか外に出ることも難しく、家にこもってしまいがちでなかなか季節を直接感じる機会が少なくなる傾向です。
しかし、夏のお花を暑中見舞いで贈ることで、家の中でも季節を感じることができ、暑い夏を乗り切るエネルギーを貰うことができるでしょう。
食の好みを問わない
暑中見舞いの贈り物といえば、果物やゼリー、そうめんなどが多いです。
しかし、これらはいろいろな人から贈られることも多いため食べきれなかったり、自分がアレルギーなどで食べられないものである可能性が考えられます。
一方で、お花であれば貰ったまま飾ることができるので、賞味期限や消費期限を気にする必要がなく、なによりアレルギーなどで食べることができなかったというトラブルを防ぐことができます。とはいえ、お花のアレルギーを持っている場合もあるので、お花を贈る場合は花粉の少ないものを選ぶと安心です。
暑中見舞いにおすすめなお花とは
暑中見舞いにおすすめのお花は、なんといっても夏の時期を旬とする品種になります。
中でもおすすめなお花は以下の3種類です。
・ひまわり
・デンファレ
・胡蝶蘭
それぞれの特徴や花言葉を詳しく見ていきましょう。
ひまわり
夏を代表するひまわりの鮮やかな黄色は、見ているだけで明るい気持ちになりますよね。夏の風物詩の1つなので、暑中見舞いで贈られるはがきのデザインとしても人気があります。
そんなひまわりには、以下の花言葉が込められています。
・憧れ
・あなただけを見つめる
・情熱
太陽の方向を見て花を咲かせる姿は、まるで一途に恋をしている人のようだと、上記のような花言葉が込められました。
花言葉も良く夏の風物詩でもあるひまわりは、暑中見舞いにピッタリと言えますね。
ひまわりの育て方について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
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デンファレ
ピンク色のデンファレが定番となっていますが、暑中見舞いの場合は白色のデンファレがおすすめです。
見た目も涼しげなので、暑い夏に涼しさを感じることができるでしょう。もちろんピンク色も暑中見舞いに贈ることができます。トロピカルなピンク色は、まさに「夏」を感じさせる素敵な贈り物となるでしょう。
そんなデンファレには、以下の花言葉が込められています。
・お似合いのふたり
・有能
花言葉も問題なく、安心して贈ることができますね。
胡蝶蘭
お祝いのお花として人気がある胡蝶蘭ですが、暑中見舞いにも贈られることが多いです。
とくに、白色や黄色・青色は見ているだけで涼しげな雰囲気を味わうことができるため、暑中見舞いに贈る胡蝶蘭の中でも人気があります。そんな胡蝶蘭全体には「幸福が飛んでくる」というとても縁起の良い花言葉が込められています。
暑中見舞いに選ばれることの多い白色と青色には、以下の花言葉があるようです。
・白い胡蝶蘭・・・純粋
・青い胡蝶蘭・・・尊敬
白い胡蝶蘭と青い胡蝶蘭には素敵な花言葉がありました。
黄色の胡蝶蘭も暑中見舞いに選ばれることが多いですが、まだ新しい品種なので花言葉は決まっていないようです。
このような場合は、胡蝶蘭全体の花言葉を伝えると良いでしょう。
暑中見舞いにお花を贈るときのポイント
暑中見舞いにお花を贈る場合、2つのポイントに気をつけることで、より素敵な暑中見舞いを贈ることができます。
・はがきをつけよう
・ゼリーや果物と一緒に贈ってもOK!
それぞれのポイントを詳しく解説します。
はがきをつけよう
暑中見舞いにお花を贈る場合、お花だけでは少し物足りなかったり、なぜお花が贈られれてきたのかわからない……といった事態が起きかねません。そのため、暑中見舞いのはがきや、メッセージカードを一緒に付けて贈るようにしましょう。
暑中見舞いのはがきには以下の内容を記載するのもおすすめです。
- 暑中見舞いの挨拶
- 時候の挨拶から始まる本文
- 結びの挨拶
- 日付・差出人名
時候の挨拶から始まる本文に、お花を贈りますと書き足しておくと親切です。
暑中見舞いの挨拶にはきちんとした決まりはないので、相手に合わせた内容を書きましょう。
ゼリーや果物と一緒に贈ってもOK!
暑中見舞いといえば、ゼリーや果物などを贈る人も多いですよね。お花だけでは物足りないと考える人は、ゼリーや果物などの食べ物と一緒に贈っても問題ありません。
視覚と味覚で涼しさを感じることができるので、暑い夏もきっと乗り切れるはずです。この場合も、必ず暑中見舞いのはがきを付けるようにしましょう。
暑中見舞いに贈りやすいお花のスタイル
暑中見舞いに贈りやすいお花のスタイルは、以下の通りです。
・花束
・アレンジメントフラワー
・ボックスフラワー
フラワーギフトの定番といえば「花束」です。さまざまな花を組み合わせて贈ることができるので、夏にぴったりな色合いのフラワーギフトを贈ることができるでしょう。
アレンジメントフラワーとは、かごや箱の中に水を含んだスポンジを使用してお花を活けたフラワーギフトです。貰ったままの状態で飾ることができるので、お花の管理が苦手な人にも気軽に送ることができます。
お花だけではなく、食べ物とセットになっているものも多いので、暑中見舞いにピッタリな贈り物といえるでしょう。
ボックスフラワーとは、箱の中にお花を敷き詰めたフラワーギフトです。非常にコンパクトで場所を取らないので、玄関などにも飾ることができます。
夏の雰囲気に合わせた色合いのボックスフラワーを贈ることで、夏の暑さを乗り切ることができるでしょう。
まとめ
暑中見舞いには、相手の体調を気にしながら贈り物を選ぶことが大切です。季節を感じるお花は、暑い夏でも爽やかな気持ちにさせてくれるので、ぜひこの機会に贈ってみましょう。
贈る際は、暑中見舞いのはがきをつけることを忘れないでください。素敵なお花を贈って、相手に涼んでもらいましょう。