アリウム属にはさまざまな種類があり、そのなかのひとつがアリウムコワニーです。ア
リウムコワニーは、アリウム・ネアポリタナムが本当の名称で、ユリ科の球根植物になります。
育って花が咲いてからも長く楽しめるとして、自宅で育てたり、ギフトに選ばれている花です。
この記事では、アリウムコワニーの育て方や特徴について詳しくご紹介します。
アリウムコワニーてどんな花?
アリウムコワニーは、白い花が放射線状に咲きます。
ネギやニラの仲間に分類されることから、少しネギ臭さを感じることがありますが、そこまで強いニオイではありません。アリウムコワニーは花もちが良いので、花が咲いた状態を長く楽しむことができます。
アリウムコワニーの基本情報
アリウムコワニーの原産地は地中海沿岸です。アリウムコワニーのアリウムには「にんにく」「におい」などの意味があるとされていて、ネギやニラ、にんにくの仲間であることが花名からも分かります。
出回る時期は12月から6月、日当たりの良い場所を好み、乾燥にも強いため比較的育てやすいです。
庭植えでも鉢植えでも楽しむことができる花で、生け花やフラワーアレンジメントなどでも用いられています。
アリウムコワニーの特徴
アリウムコワニーの特徴は、真っ白な花とくねくねと曲がった茎です。
1本に20輪ほどの花が咲いて、小さな花が集まり大きな花にも見えます。真っ白な花はとても綺麗で、清潔感と上品さがあります。茎や葉っぱはややにんにく臭があるものの、花はとても良い香りがするため、飾っていて臭いと感じることはありません。
アリウムコワニーの花言葉
アリウムコワニーの花言葉は、「正しい主張」や「無限の悲しみ」「優しい」「円満な人柄」などがあります。
少しネガティブな印象の花言葉と、ポジティブな印象の花言葉があることが分かりますね。
「正しい主張」の花言葉は、アリウムがまっすぐに茎をのばして成長するところからきています。
「優しさ」や「円満な人柄」は、アリウムの花が集まり全体的にまるみを帯びている雰囲気からきているとされています。
「無限の悲しみ」に関しては、アリウム・ギガンチウムの花の色とギリシャ神話から由来される花言葉ということなので、白のアリウムコワニーではあまり当てはまらないかもしれませんね。
アリウムコワニーは贈り物にぴったり
アリウムコワニーは、自宅で育てるのにも最適ですが、ギフトでも選ばれています。
その理由は、花が丈夫で2週間ほど長持ちするからです。長く綺麗な花を楽しむことができるので、ギフトに最適です。フラワーアレンジメントでも良く利用されています。
アリウムコワニーの育て方
アリウムコワニーを育てる際は、日当たりと風通しの良い場所で育てるようにしてください。
球根から育てる場合、水はけのよい土地を選んで球根を植えます。アリウム類は、酸性の土壌では育てることが難しいため、土地によっては酸度の調整が必要です。
鉢植えする場合は、草花を育てるための培養土を用いれば育てることができます。その他、水やりや植え付け、肥料など育て方のポイントをお伝えします。
水やり
球根を庭に植えて育てる場合は、植え付けした後に水やりをします。たっぷり水をあげたら、後は雨が降った時に自然に水やりできている状態になるので、特に水やりの頻度を意識することはありません。ただし、夏場など土が乾燥しやすい時期は、土が乾燥したら水やりは必要です。
鉢植えで育てる場合は、水切れしないように土の状態を確認しながら水やりしてください。
植え付け
球根を植え付ける際は、10月から12月に行うのが適しています。
球根を植え付ける際は、深さ5cmから10㎝くらいの場所に球根を植えます。品種により球根の大きさに違いがあるため、小さな球根や草丈の低い球根であれば、深さ5cmくらいで十分です。
大きな球根、草丈が高い球根であれば、深さ10㎝まで掘った方が良いでしょう。また、隣の球根との間隔もしっかり取るようにしてください。
冬の管理方法
アリウムコワニーは、寒さに強い品種となっているので、特別冬を越すための準備が必要というわけではありません。ただし、土が乾燥してしまうと水切れを起こしてしまい花が咲かなくなります。そのため、土が乾燥しないように水やりを忘れないようにしてください。
肥料
アリウムコワニーは、肥料を与えないと葉っぱの色が悪くなってしまうことがあります。
肥料は、有機質肥料と緩効性肥料が必要になります。成分は、窒素・リン・カリがバランスよく入っている肥料が良いです。園芸用品店などで購入してください。追肥は基本的に行わなくても問題ありません。
【よくある質問】アリウムコワニーの育て方
アリウムコワニーを育てるにあたり、よくある質問をまとめてみました。
アリウムコワニーを育てている方の多くが気になっている質問なので、参考にしてください。
アリウムコワニーは増やせる?
アリウムコワニーを増やしたいという場合、どのようにすれば良いのでしょうか。
これは、分球と呼ばれる方法で増やすことが可能です。分球は、花や葉っぱが枯れてしまう7月くらいに行います。球根を掘り上げたら、分球します。そして秋まで保管してから再度植え付け作業を行うことで、アリウムコワニーを増やしていくことが可能です。種から増やしていく方法もありますが、この方法は5年ほど期間がかかってしまうので、早く増やしたい場合は球根を分球するのがおすすめです。
花が枯れたらどうすればいい?
アリウムコワニーによくある病気が、アリウム腐敗病、黒斑病、さび病、疫病などです。
花が枯れてきてしまった、花茎のつけ根から切り取り、綺麗な花だけ残しましょう。花が枯れて葉っぱも枯れてきているという場合は、球根を掘り上げて風通しの良い場所に保管し、秋の植え付けのタイミングで再度植え付けを行います。再度植え付けする時は、同じ場所に植えないようにしてください。
アリウムコワニーは、連作障害の起こりやすい植物なので、同じ場所で植えてしまうと花が咲きにくくなります。そのため、場所を変えて植えましょう。
害虫はつく?
アリウムはアブラムシがつきやすいと言われています。
春と秋によくみられるのですが、このアブラムシを介してウイルス性の病気が発生してしまうのです。
特に春はアリウムの花の新芽があり、ここにアブラムシがつきやすいと言われています。アブラムシにより、モザイク病が引き起こされてしまうと、球根にウィルスが残ってしまうと言われているので注意しなければいけません。アブラムシの飛来を阻止することが対策となります。
まとめ
アリウムコワニーの特徴や育て方をお伝えしました。
アリウムコワニーは、白くてきれいな花を沢山咲かせてくれます。切り花にして花瓶に飾っても素敵ですし、お庭に沢山のアリウムコワニーを咲かせて楽しむのも良いですね。
アリウムコワニーだけでなく、他のアリウム類の花も一緒に育てることで、より豪華な見た目にすることができるのではないでしょうか。