どうしてお正月にお花を飾るのでしょうか?華やかなお花をご自身やご家族が楽しむためということももちろんありますが、新しい年の神様をお迎えし、家族や大切な人たちと共に健康で幸せな一年を過ごせるように願う意味があるのです。この記事では、お正月に飾るお花・枝物・赤い実について、ご紹介していきます。

 

お正月の花といえばなに?

お正月に飾りたい縁起の良いお花はたくさんありますが、ここではまず押さえておきたい基本のお花をご紹介します。菊・胡蝶蘭・葉ボタン・福寿草・水仙、どれもきっとどこかでみたことがあるようなお花ではないでしょうか?実はそれぞれが縁起物として意味を持ち、お正月にふさわしいお花なのです。

 

それでは、それぞれのお花について解説していきましょう。

 

菊     

菊の花というとお供えのイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし菊の花は桜と合わせて日本の国花ということをご存知ですか。皇室の紋章やパスポートの表紙にも使われており、見覚えのある方は多いと思います。菊の花は「古今和歌集」や「源氏物語」にも登場し、平安時代の昔から日本人に親しまれてきたお花なのです。

 

その花言葉は「高貴」「高尚」「高潔」。花言葉からも縁起の良さが感じられますね。その他にも「邪気祓い」「福が来る」という花言葉のある菊は、お正月に欠かせないお花なのです。

 

最近ではたくさんの種類の美しい菊が出回るようになりました。ダリアと見間違えるほどの大輪の華やかなものから、ころんとした丸さがかわいいピンポンマム、野菊のような可憐なものなど、種類も豊富です。花持ちが良く、長く楽しめるのも菊の良いところです。

 

 

胡蝶蘭  

お花の形が蝶に似ていることから「幸福が飛んでくる」という花言葉を持つ胡蝶蘭。縁起の良さとその華やかさから、お祝いの場で飾られることが多いお花です。

 

古来の中国では菊・梅・竹と合わせ「四君子」と評され大切にされてきたといいます。

切花として他のお花と一緒に飾ると豪華になるだけでなく、全体を品よく仕上げるのに一役買ってくれます。

 

また根がついた鉢物は水やりの頻度が少なくて良いので、忙しいお正月にはぴったりのお花です。

 

葉ボタン

花壇などに植えられることの多い葉ボタン。幾重にも重なった葉の美しい形が「ボタン(牡丹)」に似ていること、紫やクリーム色の葉が明るく華やかなことから、あまり花の咲かない寒い冬に花壇などを彩る植物として愛されてきました。

 

元々は「百花の王」と呼ばれるボタンが縁起が良いと飾られてきましたが、高価だったため、ボタンより育てやすく安価で手に入る葉ボタンが代用品として飾られるようになったようです。

 

葉が紅白に色づくことが縁起が良いと言われる所以。また重なり合った葉から「吉事が重なる」という意味もあり、門松にも使われるほど縁起が良いお花とされています。

 

福寿草  

名前からして縁起の良さが感じられる福寿草(フクジュソウ)。「元日草(ガンジツソウ)」「朔日草(ツイタチソウ)」という別名も持っています。

 

元々は旧暦の正月(今の2月)頃に咲き出すことから、新年を祝う花としてめでたい名前がつけられたそうです。暦が変わった現代でもその縁起の良い花を飾りたい気持ちから、ハウスなどで栽培されお正月に咲くタイミングを合わせています。

 

後でご紹介する南天の実と合わせて「難を転じて福となす」という縁起物のセットとして飾るのもおすすめです。

 

水仙 

雪の中でも花を咲かせるほどの強さを持つ水仙。その生命力の強さから縁起の良い花としてお正月に飾られてきました。水辺を好んで咲くその姿が、仙人のように神秘的なので「水仙」という名前がつけられたとも言われています。

 

とても香りが良く、玄関などに飾るとお正月に挨拶に来た方を香りでお迎えすることができます。風水的にも黄色い水仙は厄除けとして玄関に飾ると良いそうです。温かい部屋の中ではあまり持ちが良くありませんが、暖房の入っていない玄関や廊下に飾っていただくと比較的長く楽しめます。

 

お正月の枝物といえばなに?      

普段は切花を飾るだけの方も、お正月は少し豪華に枝物を飾るのはどうでしょうか?切花では出せないダイナミックさを出したり、お部屋全体の雰囲気を変えるのに枝物はとてもおすすめです。

 

お正月らしい松や竹などはもちろん、梅や蝋梅(ロウバイ)といった花がついた枝物が出回るのもこの時期ならでは。もちろんそれぞれに縁起物としての意味がありますので、これからご紹介していきます。

 

松     

言わずと知れたお正月を代表する枝物、松。門松や玄関飾りなどでも活躍しています。

他の木々が葉を落とす冬。青々と美しい葉を茂らせている松は「不老長寿」の象徴として考えられてきました。一年中葉を絶やさないその姿から子孫繁栄を願う対象としても大切にされています。

 

門松として飾るのが、よく目にする光景ですが、それはお正月に歳神様をお迎えするに当たって「我が家はここですよ」とお知らせしているのです。松の他に竹と梅を合わせるのが門松としてのオーソドックスな形です。

 

集合住宅にお住まいだったり、大きな門松を立てるようなスペースのない場合は松や竹をあしらったアレンジメントを飾るという方法もおすすめです。

 

竹                   

真っ直ぐすくすく伸びる竹は「生命力」「子孫繁栄」を意味します。厳冬の正月にも青々と葉を茂らせていることも、松と共に正月に縁起物として飾られる理由です。

 

また、竹は「斎竹(イミダケ)」として結界の四隅に設けられ、不浄を防ぐものとしても尊ばれてきました。地鎮祭などで竹が使われているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか?

 

そんな縁起物の竹ですが、門松として使われるのがよく見られる形です。とはいえ、門松を立てるほどのスペースがないという場合もあるのではないでしょうか。そんな時は、節のある特徴を活かして、お花を活ける器として使っても良いかもしれません。縁起を担ぐだけでなく、見た目も日本らしい演出をしてくれる、おすすめの使い方です。

 

梅                   

松・竹と並んで「歳寒三友(厳寒三友)」と称され、まだ寒さの厳しい正月の時期に緑を絶やさないことから縁起物として尊ばれてきた梅。他の花に先駆けてまだ寒いお正月に花を咲かせる梅の花は、人々に春を告げる喜びの花として愛されてきました。

 

また、この「歳寒三友(厳寒三友)」はその生命力からくる縁起物としてだけでなく、家庭円満の象徴の意味もあるようです。松は夫で品位、梅は妻で優雅さを、松は子供で強い意志を表しているようです。この3つを共に飾ることは、歳神様を迎え、健康で繁栄する平和な一年を願う意味があるのですね。

 

梅の枝はその姿も美しく、少し飾るだけで部屋が凛とした空気になります。ゴツゴツした枝の先に咲く小さな梅の花は可憐ながら力強さも持っていて、寒さの中で花を咲かせる生命力を感じることができます。

 

蝋梅(ロウバイ)

梅と合わせて厳冬に花を咲かせる蝋梅(ロウバイ)。優しい黄色い花からは素晴らしい甘い香りが放たれます。その姿と香りからお正月に飾るお花として重宝されてきました。

 

黄色という色は富や豊穣を表す色として縁起が良いとされています。水仙と同様、玄関に飾ることで開運、特に金運の向上をもたらすと考えられているようです。外から帰ってきた時、お客さまを迎える時、一番最初に通る玄関が良い香りであることはそれだけで運気が上がりそうですよね。

 

花屋で売られているものを購入する際は、咲かずに終わってしまう場合もありますので、蕾がちゃんとふっくらと膨らんでいるものを選ぶようにしましょう。水揚げや産地からの管理の状態が悪いと蕾が開かないまま、ぽろりと落ちてしまうことがありますので、是非ご注意ください。 

 

お正月の赤い実といえばなに?

お正月に飾るべき、お花と枝物をご紹介してきましたが、最後に忘れてはいけない赤い実をご紹介します。

 

木々が葉を落とした冬。寂しい景色の中で一際目を引く赤い実は富と繁栄を連想させるとして、お正月の花飾りにはなくてはならないものになりました。今回はそんな中でも、千両と南天について解説していきたいと思います。

 

千両

枝の先の葉っぱに乗るような形で赤い小さな実をつける千両。その名の通り富の繁栄を願う縁起物としてお正月に飾られます。千両に似たものに「万両」という植物もあります。こちらはあまり切花として出回ることはなく、鉢物としての流通が主になります。千両も万両も富の繁栄を連想させる植物であることに変わりはありません。

 

千両は赤い実だけでなく、黄色い身をつける黄千両というものもあります。黄色は風水的に金運アップにいい色なので、赤い千両と合わせて黄千両も飾るとさらに縁起がいいかもしれません。

 

南天

ナンテンという名から「難を転ずる」とされ災いを遠ざけ福を呼ぶとされてきました。「良い家庭」「福をなす」といった縁起の良い花言葉も持っています。先にご紹介した福寿草と合わせて飾るのもおすすめです。

 

実だけをまとめて売っている場合もありますが、葉がついた枝のまま売られているものもあります。実だけのものは玄関飾りとして使ったり、アレンジメントのあしらいに使われることが多いようです。枝付きのものは花瓶に活けることもできますし、葉を少し取っておせち料理に添えてもポイントになります。

 

お正月の花ならプレミアガーデン

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お正月に縁起の良いお花をご紹介してきましたが、ただでさえバタバタと忙しい年末。飾りたい気持ちはあっても実際に花屋にお花を買いに行く時間がない方も少なくないのではないでしょうか。

 

そんな時は、安心してお花をお願いできるお花屋さんにお願いするのはどうでしょうか。プレミアガーデンは、たくさんのデザインの中から、お気に入りのものを選んでお願いすることができるので安心です。

 

お花の入荷状況で全く同じものはできない場合もありますが、その時の旬の花でデザインや雰囲気を壊すことなく用意してもらえます。お正月にご挨拶に伺えない大切な方へ、お礼とご挨拶の代わりにお正月の花を送るのもおすすめです。

 

まとめ

お正月のお花、いかがでしたか?お正月によく見る門松やドア飾りにもそれぞれ意味があることがわかったと思います。普段は好みのお花だけを飾っているという方も、全く花など飾ったことがないという方も、年に一度新しい年を迎える日は、縁起の良い花と共に迎えるのもいいかもしれません。

 

大掃除を終えた気持ちの良い部屋にお花を飾ると、部屋の空気が清らかになりそれだけで気分が良くなるものです。今年のお正月は、一輪、ひと枝だけでも、縁起の良いお花を飾ってみてはいかがでしょうか?