クロユリは高山や原野などの涼しい地域に花を咲かせます。

クロユリにはほかの花にはないような花言葉が込められているのをご存知でしょうか。

この記事では、クロユリの花言葉や基本情報、特徴などを詳しく解説します。

 

クロユリの基本情報

クロユリの基本情報を見ていきましょう。

名前 クロユリ
和名 黒百合
英名 Chocolate Lily
学名 Fritillaria camschatcensis
科/属 ユリ科/バイモ属
原産地 日本
開花時期 4月〜8月

 

 

特徴

クロユリは日本原産のユリ科・バイモ属のお花です。亜高山帯~高山帯に生える多年草で、草丈は10〜30cm程度まで成長します。

お花が咲いている場所が、高山であることから、園芸店では山野草や高山植物として分類されていることも多いです。

本州では、東北地方から中部地方の北にある高山にしか生息をしていないため、貴重なお花とされていますが、北海道では原野でよく見られます。

名前の由来

クロユリは、黒っぽいユリの形をしたお花を咲かせることから名付けられました。

ちなみに、クロユリは海外では以下の名前がついています。

 

  • skunk lily(スカンクユリ)
  • dirty diaper(汚いオムツ)
  • outhouse lily(外便所ユリ)

 

実はクロユリは、花が咲くと強烈な匂いを放つとされています。その独特な匂いはハエが好むことから、上記のような名前が付けられました。

臭いとはいえ、インパクトのある名前が付けられていますね。

 

毒性について

クロユリには毒はありません。しかし、黒い見た目が毒々しいことから、「黒百合は毒の花」と昔歌われていたようです。

そういった背景から、「クロユリは毒がある」という情報が出回った可能性があります。

ほかにも、ユリの球根には毒があることから、クロユリにも毒があるのでは?と考えられてしまいがちですが、クロユリはユリとはまた異なる植物なので、根に毒はありません。

 

クロユリに込められた3つの花言葉とは

見た目がとてもミステリアスなクロユリですが、見た目通りの怪しい花言葉が込められています。

ここでは、クロユリに込められた3つの花言葉について詳しく見ていきましょう。

 

クロユリに込められている「恋」という花言葉は、アイヌ民族の伝説が由来です。

アイヌ文化では好きな人ができたら、想いをクロユリに乗せて好きな人の近くにそっと置き、相手がクロユリを手にすれば二人は結ばれると言われています。このような言い伝えから「恋」という花言葉が付けられました。

呪い

うつむき気味に黒い花を咲かせるクロユリの見た目は、どこか不気味でさみしげな雰囲気があります。その見た目がまるで呪いに罹ったようであることから、クロユリには「呪い」という花言葉が込められました。

復讐

クロユリの花言葉に「復讐」が入っているのは、戦国時代の話に由来しています。

現在の富山県の武将であった「佐々成政」は、早百合という女性を側室として愛していました。ある日、早百合は子どもを授かりましたが、周囲の人がそれに嫉妬し「早百合の子は成政の子ではない」と言いふらし始めました。その噂は成政の耳に入り、なんと成政は早百合を殺してしまうのです。早百合は死に際に「黒百合が立山に咲いたら、佐々家は滅びるでしょう」と言い残しました。その後、立山にはクロユリが咲き、佐々家が滅びたことから「復讐」という花言葉が付けられました。

 

クロユリの品種

クロユリには大きく分けて2つの品種があります。

  • エゾクロユリ
  • ミヤマクロユリ

エゾクロユリは、クロユリの中でも一般的に流通をしている品種です。

切り花としても人気があるため、お花屋さんなどでも見たことがある人も多いでしょう。

一方ミヤマクロユリは、暗紫褐色で内部には網目模様があるのが特徴です。エゾクロユリよりも明るい色が特徴的なので、2つの品種は見分けやすいでしょう。

 

クロユリの花に関するよくある質問

花言葉が怪しく、闇に包まれているクロユリですが、上記では説明していない2つの疑問をご紹介します。

  • 花の色は本当に黒いの?
  • クロユリはいつの誕生花?

それぞれの疑問を詳しく見ていきましょう。

花の色は本当に黒いの?

クロユリの花の色は実は黒ではありません。名前に「クロ」がついているので、黒い百合と認識している人が多いですが、クロユリの正式な色は臙脂色〜暗褐色です。あまり馴染みのない色名で想像つきにくいかと思いますが、黒っぽい赤紫を想像してもらえればわかりやすいかと思います。

ほかにも、黄色っぽい品種のクロユリもあります。

クロユリはいつの誕生花?

クロユリは以下の誕生花となっています。

 

  • 3月27日
  • 8月8日
  • 8月12日
  • 8月27日
  • 9月7日

 

野生のクロユリは、開花時期が4月〜8月であることから、花が咲く間の日にちに誕生花となっているようです。

あまり良い花言葉がなく、香りも強いことからあまりフラワーギフトとしては好まれない傾向にありますが、せっかくの誕生花なのであまり気にせず贈ってみるのも良いでしょう。

贈る際は、相手に勘違いされないよう良い花言葉を伝えたり誕生花であることをメッセージを添えたりするなどして伝えてみてください。

クロユリは自分で育てられる?

高山に花を咲かせることの多いクロユリですが、自宅で園芸用としても育てられます。

自分で育てる場合、球根から育てる方法とある程度育ったクロユリを購入して育てる方法があり、どちらも水はけと風通しに気をつけて育てることで素敵なお花を咲かせてくれるでしょう。

クロユリは地植えと鉢植えができますが、そもそも山野の涼しい場所に咲くお花なので、涼しい地域以外では地植えで育てることは難しいです。そのため、なるべく鉢植えで育てるようにすると良いでしょう。

冬は冬眠をするので、寒さの心配はあまり必要ありません。

 

まとめ

クロユリは、その見た目から怖い花言葉が多く込められていることがわかりました。しかし、クロユリ自体に毒があるわけではないので、育てるにあたっての問題はありません。

ただ、匂いがありハエが寄ってきやすい特徴があるので、自分で育てるときは虫に注意する必要があるでしょう。

あまり目にすることがないクロユリですが、ぜひ育ててみて下さい。