花束を思い出と一緒に長く保存できたら素敵だと思いませんか。生花のまま飾っておくとすぐに花の寿命がきてしまいますが、ドライフラワーにすると長く楽しむことができます。そしてドライフラワーは意外と簡単に作ることができますよ。この記事では2つの制作方法をご紹介しています。ぜひ試してみてください。
花束をドライフラワーにして楽しもう!
ドライフラワーというと作り方が難しい印象がありますが、意外と簡単に作ることができます。まずはドライフラワーとはどのようなものなのかを知っておきましょう。
プリザーブドフラワーとの違いも併せて解説しています。
ドライフラワーとは
ドライフラワーとは、植物を自然乾燥または人為的に乾燥させたお花のことです。植物の葉や茎、花の部分など基本的にどこでもドライフラワーにすることができます。実がなる植物だと果実の部分を使用することもあります。
インテリアとしてよく使用され、その場をおしゃれな空間に演出してくれますよ。手軽に制作ができるため、最近ではウエディングフラワーとしても人気です。
プリザーブドフラワーとの違い
ドライフラワーとプリザーブドフラワーの一番の違いは「手触り」です。ドライフラワーは完全に乾燥させ、カサカサした状態のものなので、カサカサとしています。
一方でプリザーブドフラワーは水分の代わりにグリセリンが含まれる特殊な液体に浸し、水分を含んでいるように作られます。
そのため、生花のようなしっとりと柔らかい手触りを感じることができるでしょう。
また、花の独特な色を残すことができるのも、プリザーブドフラワーの特徴です。
花束を吊るしてドライフラワーにする手順をご紹介
花束を吊るしてドライフラワーにする方法を「ハンギング法」と言います。ハンギング法は準備物が少なく、100均で揃うものばかりですので挑戦しやすい方法です。あまりお金をかけずにドライフラワーを作りたいときにおすすめですよ。
吊るして作るときの手順
ドライフラワーを吊るして作るときに必要なものは以下の通りです。
- 麻紐
- 木製ピンチ
- 洗濯用ピンチハンガー
などがあると便利です。
道具が揃ったら、早速作業を開始しましょう。
- 水揚げした生花を吊るしやすい長さにカットします。
- 余分な葉を取り除きます。
- 花を1本ずつ、またはスワッグにして風通しのいい日陰に吊るします。
花の種類や季節、湿度などの環境にもよりますが、おおよそ2〜3週間程で乾燥して完成です。
スワッグにして吊るす場合は、生花の花束をそのまま吊るさないように注意しましょう。
購入した花束は一度バラしてスワッグにしてください。
その際は、乾燥すると縮むことを想定し、きつめに縛っておくと良いでしょう。
吊るして作るのがおすすめな花の種類
吊るしてドライフラワーを作る場合に向いている花の特徴は「水分が少ない」ということです。おすすめの花をご紹介します。
- センニチコウ
- ラベンダー
- ミモザ(リースやスワッグ)
- カスミソウ
- スターチス
- コットンフラワー
- 花かんざし
- ケイトウ
これらは比較的水分量が少ない花です。
ミモザにおいてはリースやスワッグにする際は吊るして作るほうがおすすめですので、ぜひお試しください。
シリカゲルを使用して花束をドライフラワーにする方法
花束をシリカゲルを使用してドライフラワーにする方法は「シリカゲル法」と言います。
シリカゲルが必要になりますが、乾燥の時間が早くなります。
なるべく時間をかけずにドライフラワーを作りたい際におすすめですよ。
シリカゲルを使用するときの手順
ドライフラワーをシリカゲルを使用して作るときに必要なものは以下の通りです。
- ドライフラワー用シリカゲル
- 密封容器
シリカゲルを使用したドライフラワーの作り方を見ていきましょう。
- 花の茎を少しだけ残して切ります。
- 密封容器にシリカゲルを敷きます。
- シリカゲルの上に花を並べます。
- 花が隠れるまでシリカゲルを上から入れます。
- 密封して数日〜1週間程置きます。
- ドライフラワーが崩れないように優しく取り出し、シリカゲルを払って完成です。
花を並べるときに、花びらが重ならないように丁寧に置くのが成功のポイントです。
シリカゲルは、もったいぶらずに存分に使用するようにしましょう。
シリカゲルがおすすめな花の種類
シリカゲルでドライフラワーを作る場合に向いている花の特徴は「茎がなく花のみ」ということです。
花びらが多い花や、生花の鮮やかな色味を活かしたい時におすすめです。
おすすめの花をご紹介します。
- バラ
- ビオラ
- ミモザ(アクセサリー)
- ラベンダー
ミモザだけでなく、シリカゲルでのドライフラワー制作はアクセサリー作りに向いています。鮮やかな色の花弁を残せるのが特徴なので、綺麗なアクセサリーができるでしょう。
花束のドライフラワーを長持ちさせる方法
ドライフラワーは繊細なため、環境に大きく左右されます。ドライフラワーに適した環境でなければカビや害虫発生の原因となり、長持ちしません。保存環境や日頃のお手入れに気を配り、ドライフラワーを長く楽しみましょう。
高温多湿を避ける
ドライフラワーを高温多湿の環境に置くと、湿気を吸ってしまうと柔らかくなってしまい、形が崩れる原因になります。最悪カビが生えてしまうこともあるので注意しましょう。一度カビが生えてしまうと、ドライフラワーの奥まで蝕まれてしまうことがあります。
それでも季節によってはどうしても湿気を避けられない状況というのはありますよね。
その時はドライフラワー専用のコーティングスプレーや防腐剤を上手に活用して、湿気対策をしてください。
直射日光を避ける
直射日光は、ドライフラワーの色が褪せてしまう原因の一つです。
窓際に飾ると光が入って綺麗な気がしますが、直射日光に晒される窓際は控えましょう。
日光が当たらないリビングの一角や玄関、ドアなど日光が届かないところがおすすめです。
また、蛍光灯の紫外線などでも色褪せに繋がることがあるので注意が必要。なるべく紫外線の当たらない場所で管理をするようにしましょう。
ほこりをこまめに掃除する
ドライフラワーにほこりが被ると、見た目が悪くなるだけでなく、カビや害虫発生の原因にもなります。飾っているとどうしてもほこりが付着するので、こまめに掃除しましょう。
ただし、繊細なドライフラワーを間違った方法で掃除すると崩れてしまう場合もあります。
ほこりを払う際は、メイクブラシや絵筆など柔らかいもので優しく掃除しましょう。
また、ドライヤーの冷風を優しく当てる方法や、静電気で掃除する方法もあります。
いずれにしても、形が崩れないように優しく掃除をしてください。
ドライフラワーの花束に関するよくある質問
ドライフラワーに関するよくある質問を集めました。
- ドライフラワーにできないお花はある?
- ドライフラワーの期限はどれくらい?
この2点について解説していきます。
ぜひドライフラワーを作る際の参考にしてください。
ドライフラワーにできないお花はある?
どのような花でも、条件さえ揃えばドライフラワーにできないことはありません。
ただし乾燥に時間がかかり、花びらが散ってしまったり色味が悪くなってしまったりとドライフラワーに向いていない花がいくつかあります。
ドライフラワーに向いていない花の条件は以下の通りです。
- 水分が多い花
- 花びらが薄い花
- 茎が太いもの
上記に当てはまる花をドライフラワーにする場合は、シリカゲルを使用する上手に育てることができるでしょう。
ドライフラワーの期限はどれくらい?
ドライフラワーを綺麗に飾ることができる期限は3カ月程度です。
ドライフラワーも時間が経てば、枯れてしまい見た目も悪くなってきます。
見た目が悪くなってしまった時が捨て時です。
なるべく長持ちさせるためにも日頃のお手入れや保管する環境に気をつけましょう。
頑張ってお手入れしていると半年〜1年、花の種類によっては2〜3年持つこともありますよ。高温多湿や直射日光を避け、こまめに掃除をするように心がけてくださいね。
まとめ
花束は簡単にドライフラワーにすることができます。
花束を貰った時、ドライフラワーにして保管しておくとその時の思い出を長く保存することができて嬉しいですね。吊るしてドライフラワーにする場合、準備するものは100均で揃えられます。どちらも簡単に挑戦することができるので、ぜひ試してみてください。
また、普段のお手入れや保存環境にも気を付けてドライフラワーを楽しんでくださいね。