11月は、秋に咲く花が見頃を迎える季節です。みずみずしい緑色の葉が赤く染まっていく紅葉をはじめ、七五三や秋の味覚など、さまざまな魅力があります。

そんな11月の誕生花には、どのような種類があるのかと気になっている方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、11月の誕生花をはじめ、誕生日におすすめのフラワーギフトや贈る際のポイントなどを具体的に解説します。

11月全般の誕生花はキク

11月を代表する誕生花は「キク(菊)」です。春に咲くサクラに対し、日本の秋を代表する花として知られています。

日本において古くから人々と深く関わってきたといわれており、不老長寿や無病息災などの意味を持っていることから着物の柄などで用いられています。

キクは仏花としても使用されることが多いため、花ギフトとして活用することを懸念している方も多いかもしれませんが、近年ではキクの品種改良が盛んです。そのため、花の色や咲き方などに豊富なバリエーションがあり、誕生日のお祝いとして活用できる種類が増えています。

キクの基本情報

キクの基本情報は以下の通りです。

科・属 キク科・キク属
タイプ 多年草
英名 Chrysanthemum(クリサンセマム)
和名 キク(菊)
学名 Chrysanthemum morifolium(クリサンセマム モリフォリウム)
原産地 中国
草丈 30~100cm
開花時期 10~12月

キクの花言葉

キクの花言葉は、「高貴」「高潔」「高尚」「信頼」などです。西洋では、「truth(真実)」「cheerfulness(快活)」「you’re a wonderful friend(あなたはとても素晴らしい友だち)」などの花言葉を持っています。

キクは色別でも花言葉が異なり、以下のような意味合いがあります。

  • 赤色のキク:愛情、あなたを愛しています
  • 黄色のキク:長寿と幸福
  • 紫色のキク:夢が叶う、恋の勝利、私を信頼してください
  • ピンク色のキク:甘い夢
  • 白色のキク:真実、誠実な心、慕う

キクは全体的に前向きな意味合いを持っているため、誕生日のお祝いにぴったりでしょう。ただし、黄色のキクには「破れた恋」や「わずかな愛」といったネガティブな花言葉があるため、贈る際には注意が必要です。

11月の日付別の誕生花

11月の誕生花-2

11月の誕生花は、日付によっても異なります。

1日 フウセントウワタ、スプレーマム
2日 ユリオプスデージー、ユーチャリス
3日 ダイモンジソウ、ハツコイソウ
4日 クロッサンドラ、ルピナス
5日 オンシジウム、ペンタス
6日 白色のカーネーション、ムラサキシキブ
7日 キダチベゴニア、ハナトラノオ
8日 パフィオペディラム、ヒイラギ
9日 ムラサキシキブ、ハナキリン
10日 ユーチャリス、ブッドレア
11日 チャ、アジアンタム
12日 リーガースベゴニア、ベゴニア
13日 アンスリウム、アマリリス
14日 サフラン、皇帝ダリア
15日 ラケナリア、ロベリア
16日 ルクリア、シロツメクサ
17日 アキレア、ネリネ
18日 ベロペロネ、ポインセチア
19日 スターチス、ライスフラワー
20日 ゲッカビジン、ツワブキ
21日 ハマギク、ランタナ
22日 白色のバラ、マーガレット
23日 ハエマンサス、ストレリチア
24日 ピラカンサス、カトレア
25日 ネリネ、パンパスグラス
26日 マネッチア、カラー
27日 サザンカ、ハボタン
28日 アザレア、サンダーソニア
29日 ホトトギス、ベゴニア
30日 サイネリア、カスミソウ

11月の誕生花を使用したおすすめのフラワーギフト

11月の誕生花を使用したフラワーギフトとして、以下の3種類が人気です。

  • 花束
  • フラワーアレンジメント
  • プリザーブドフラワー

ここでは、各フラワーギフトの特徴を詳しく見ていきましょう。

花束

11月の誕生花を活用したフラワーギフトとして、花束はよく利用されています。花束は多彩な色や品種の花を組み合わせることで、贈る相手のイメージに合わせたギフトに仕上げることが可能です。

たとえば、ガーベラとバラ、シクラメンとグリーン、アンスリウムとオレンジ色の花を組み合わせるなど、さまざまなバリエーションが楽しめます。

また、花束のサイズやボリューム感を調整すれば、フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンで活用できます。11月生まれの人へ誕生花を贈る際は相手の好みや性格を考慮し、最適な花材を選ぶことが大切です。

フラワーアレンジメント

フラワーアレンジメントも、11月に誕生日を迎える人へのプレゼントとして最適です。アレンジの技法によってさまざまな印象を演出できるのが魅力です。

たとえば、ラウンド型にすれば丸いシルエットで可愛らしさと安心を演出でき、ワンサイド型なら左右非対称の形でモダンでスタイリッシュな印象を与えられます。

フラワーアレンジメントを作成する際はメインとなる花を選び、他の季節の花や色合いを組み合わせるのがおすすめです。

また、ガラスの花器や和風の花器など、花器の素材や形状を変えることでより多彩な表情を生み出せるでしょう。さらには、ラッピングやリボンで飾れば、贈り物としての特別感もアップします。

11月の誕生花をふんだんに使用し、花器などもこだわったフラワーアレンジメントに仕上げれば、誕生日のお祝いにぴったりのフラワーギフトになります。

プリザーブドフラワー

11月の誕生花をいつまでも楽しめるようにしたいと考えている場合は、プリザーブドフラワーを選ぶと良いでしょう。プリザーブドフラワーは、生花を特殊加工することでみずみずしさや色合いを維持し、長期間楽しめるようにした花をいいます。

プリザーブドフラワーは水やりや手入れの手間がかからず、さまざまなデザインを楽しみながら長期間飾れるのが魅力です。

秋らしい温かみを感じる見た目を意識し、相手の誕生日にマッチした花を活用したプリザーブドフラワーを贈れば、忘れられない誕生日を演出できるでしょう。

11月生まれの人へ誕生花を贈る際のポイント

11月の誕生花-3

11月生まれの人へ誕生花を贈る際、押さえておきたいポイントは3つです。

  • 花粉アレルギーの有無を事前に確認する
  • 相手の好みの色や花の形を選ぶ
  • ポジティブな花言葉を添える

花を贈る前は、相手が花粉アレルギーを持っていないか確認しましょう。アレルギー反応を引き起こす可能性のある花を贈ってしまうと、せっかくの心遣いが台無しになってしまいかねないので注意してください。

また、相手の好みに合った色や形の花を選ぶことで、より喜ばれるギフトになります。普段の会話の中から相手がどのような花を好むのかなどの情報を集めておき、ポジティブな花言葉とともに贈ると良いでしょう。

まとめ

11月の誕生花はキクをはじめ、日付ごとにオンシジウムやスターチスといった多様な種類があります。誕生花を贈るフラワーギフトとして、花束やフラワーアレンジメント、プリザーブドフラワーなどがあり、それぞれの特徴を理解した上で贈るのがポイントです。

ただし、人によっては花粉症を持っている場合があるため、誕生花を贈る前に一度花粉アレルギーがあるかを確認しておいたほうが無難です。

ぜひ本記事を参考に、素敵な花言葉を持つ花を誕生日のフラワーギフトとして贈ってみてはいかがでしょうか。