鮮やかな黄色の花を咲かせ、赤色や白色の可愛らしい見をつけるのが魅力的なヒペリカム。色とりどりの実をつけることから、ブーケのアクセントとして人気を集めています。

しかし、ブーケの作成において注意すべきポイントが存在し、ヒペリカムが持つ花言葉にも気をつけなければなりません。

本記事では、ヒペリカムの特徴や花言葉、ブーケを作成する際のポイントを紹介します。よく贈られているシーンなども解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

ヒペリカムの基本情報

ヒペリカムの花

ヒペリカムの基本データは以下の通りです。

オトギリソウ科
ヒペリカム属 (オトギリソウ属)
英名 Hypericum
和名 オトギリソウ
学名 Hypericum
別名 ヤクシソウ、アオグスリ など
樹高 80~120cm
原産地 中国
開花時期 花:5~7月
実:10~11月
耐寒性 非常に強い
耐暑性 非常に強い

主な特徴

ヒペリカムはオトギリソウ属に属している植物であり、世界中に300種類以上が存在します。日本には江戸時代に渡来し、薬用や観賞用として親しまれてきました。

ヒペリカムの注目すべき魅力は、鮮やかな黄色の花と放射状に広がる10本ほどの雄しべです。花が終わったあとには赤色や白色、ピンク色の可愛らしい実をつけます。

開花時期は5~7月ごろであり、秋にかけて実が徐々に黒く変化していくのが特徴です。

花言葉

ヒペリカムには、さまざまな花言葉が存在しており、代表的な花言葉は以下の通りです。

  • きらめき
  • 悲しみは続かない
  • 気高さ
  • 元気

どの花言葉も前向きな意味合いを持っており、さまざまなシーンで活用することが可能です。ただし、「秘密」「裏切り」など、ネガティブな印象を与える花言葉も持っているため、状況によっては注意が必要です。

ヒペリカムのブーケを作成する際のポイント

ヒペリカムのブーケを作成する際、押さえておきたいポイントは以下の3つです。

  • 色合わせ
  • 花材の組み合わせ
  • シーンに合わせたサイズ

ここでは、各ポイントについて解説するので、ブーケ作成時に役立ててください。

色合わせ

ヒペリカムは赤色やピンク色、黄色など、さまざまな色の品種が存在します。ブーケの色合わせを考える際はブーケの基調となるメインカラー、メインカラーに華やかさを加えるサブカラー、ブーケにメリハリをつけるアクセントカラーの3色を意識するとバランスの取れた美しい仕上がりになります。

上記のポイントを踏まえつつ、贈る相手のイメージや好みの色などを考慮しながらヒペリカムの色を選ぶと良いでしょう。

花材の組み合わせ

ヒペリカムのブーケは、他の花材との組み合わせによってさまざまな表情を見せることが可能です。たとえば、可愛らしい雰囲気に仕上げたい場合は、ピンク色や白色などの淡い色の花と組み合わせるのがおすすめです。

一方、大人っぽい雰囲気に仕上げたい場合は、青色や紫色などの寒色系の色と組み合わせると良いでしょう。

また、ユリやカラーなど、スタイリッシュな印象の花も良く合います。さらにグリーンをプラスすると、ブーケ全体にナチュラルな印象を与えられます。

このように、組み合わせる花材によってブーケの雰囲気が大きく変わるため、どのようなブーケにしたいかをイメージしながら花材を選ぶのがポイントです。

シーンに合わせたサイズ

ヒペリカムのブーケは、贈るシーンや相手に合わせてサイズを選ぶことが重要です。

たとえば、結婚式のブーケであれば花嫁の身長やドレスとのバランスを考慮し、華やかで存在感のある大きめのサイズがおすすめです。一方、日常的に飾って楽しめるブーケとしては、小ぶりで可愛らしいサイズが良いでしょう。

ヒペリカムのブーケを作成する際は、相手への気持ちや飾る場所の広さなどを考慮し、最適なサイズを選ぶのが大切です。

ヒペリカムのブーケが似合うシーン

ヒペリカムのブーケ

ヒペリカムのブーケが似合うシーンとして、主に3つの場面が挙げられます。

  • 結婚式
  • 誕生日祝い
  • お見舞い

最後に、それぞれのシーンについて解説します。

結婚式

ヒペリカムは、結婚式に彩りを添える花としても人気があります。明るい花の色は、結婚式の華やかな雰囲気にぴったりです。

たとえば、赤色なら情熱や愛情を表現でき、ピンク色なら優しさや可愛らしさを演出できます。一方、白色なら清純さや無垢な印象を与えられます。

ブーケにヒペリカムを取り入れる際はメインに添えるのはもちろんのこと、メインの花を引き立てたりアクセントとして使ったりするのもおすすめです。ヒペリカムは結婚式という特別な日に、希望や祝福の気持ちを表現してくれる花といえるでしょう。

誕生日祝い

ヒペリカムのブーケは、誕生日祝いの贈り物にも最適です。明るい色合いのヒペリカムは、お祝いの場に華やかさを添え、受け取った方を笑顔にしてくれるでしょう。

たとえば、可愛らしい雰囲気が好きな方には、ピンク色のヒペリカムとガーベラやバラを組み合わせたブーケが喜ばれます。一方、華やかで上品な雰囲気が好きな方には、赤色やピンク色のヒペリカムと、ユリやランなどを組み合わせたブーケがおすすめです。

また、ヒペリカムには、「きらめき」「元気」といった花言葉を持っているため、恋人や配偶者、友人など、さまざまな方の誕生日プレゼントにぴったりです。

相手の年齢や好みに合わせて色や花材を組み合わせることで、世界に一つだけの特別なブーケに仕上げられるでしょう。

お見舞い

ヒペリカムのブーケは、お見舞いの贈り物にも適しています。明るい雰囲気を持つヒペリカムは、患者さんの気持ちを元気づけ、回復を祈る気持ちを表すのにぴったりです。

また、ヒペリカムの花言葉には「悲しみは続かない」があり、入院などでふさぎ込んでいる気持ちを前向きにさせてくれるでしょう。

ただし、お見舞いの際には、花の色や香り、大きさには注意が必要です。病院によっては白色や青色などの寒色系は良くないとされており、禁止になっている場合があります。

香りや大きさに関しても、他の患者が不快に感じてしまう可能性があるため、花を禁止している病院は少なくありません。

入院している方のお見舞いとしてヒペリカムを贈る際は、相手や他の患者の気持ちを考えた上でブーケを選ぶようにしてください。花を贈っても問題ないかが気になる場合は、一度病院に問い合わせておくことをおすすめします。

まとめ

鮮やかな黄色の花と赤や白の実が魅力のヒペリカム。ブーケにすると、華やかさと独特の存在感を放ち、特別な日を演出できます。

ヒペリカムの花言葉には「きらめき」「悲しみは続かない」といったポジティブなものが多く、結婚祝いや誕生日祝い、お見舞いなど、さまざまなシーンに最適です。

ただし、「秘密」「裏切り」などの花言葉もあるため、相手との関係性やシーンによっては注意が必要です。

ヒペリカムのブーケを作成する際は、色合わせが重要です。メインカラーをはじめ、サブカラーやアクセントカラーを意識し、贈る相手のイメージに合うブーケに仕上げるのがポイントです。

ぜひ本記事を参考に、色鮮やかなヒペリカムを活用して特別感を演出できるブーケを作成してみてはいかがでしょうか。