6月といえば、梅雨の時期。どんよりとした空模様に気分が沈みがちですが、そんな時期だからこそ色とりどりの花々が心に彩りを与えてくれます。

特に、6月は美しく香り高い誕生花が豊富に揃う季節です。そのため、大切な人の誕生日や父の日などで、誕生花を贈りたいと考える方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、6月を代表する誕生花をはじめ、日付別の誕生花や贈る際のポイントなどを詳しく解説します。

【全般】6月の誕生花

【全般】6月の誕生花

6月を代表する誕生花として、以下の2種類が挙げられます。

  • 紫陽花
  • ユリ

ここでは、それぞれの花の特徴などを詳しく見ていきましょう。

紫陽花

6月の誕生花として代表的な紫陽花は、梅雨の時期に鮮やかに咲き誇る花です。青色や紫色、ピンク色、白色など、土壌のpHによって色が変化する特徴があり、その色の移り変わりから「七変化」とも呼ばれています。

日本原産のガクアジサイがヨーロッパで品種改良され、西洋アジサイとして逆輸入されたという歴史も持ち、現在では世界中で愛される花となっています。

紫陽花全体の花言葉は、「移り気」「無常」「和気あいあい」などです。花の色によっても花言葉が異なり、以下のような意味合いを持っています。

  • 青色・紫色の紫陽花:辛抱強い愛情、神秘的、冷淡など
  • 白色の紫陽花:寛容、一途な愛情
  • ピンク色の紫陽花:元気な女性、強い愛情

紫陽花が持つ花言葉は、贈る相手やシーンに合わせて選ぶことが可能です。たとえば、大切な人には白色の紫陽花を、女性にはピンク色の紫陽花を贈るなど、思いを伝える手段として活用できます。

また、紫陽花は小さな花が集まって大きな花を形成していることから、「和気あいあい」という花言葉も持っています。結婚式のブーケや会場装飾にもよく用いられ、新たな門出を祝う花としても人気です。

紫陽花はその美しさだけでなく、花言葉の豊富さからも6月の誕生花として多くの人に愛されています。

ユリ

ユリは、6月の誕生花として人気が高い花の一つです。華やかで上品な雰囲気を持つことから、贈り物としても喜ばれます。

ユリの種類は豊富であり、白色やピンク色、黄色など、さまざまな色合いが存在します。

ユリ全体の花言葉は「純潔」「無垢」「威厳」などです。色別でも花言葉を持っており、以下のような言葉があります。

  • 白色のユリ:純潔、無垢、威厳など
  • 黄色のユリ:陽気、偽り、不安など
  • ピンク色のユリ:虚栄心、優しさ、あたたかさなど
  • オレンジ色のユリ:愉快、華麗、軽率など
  • 黒色のユリ:呪い、復讐など

ユリの花言葉は色によって大きく異なるため、贈る相手やシーンに合わせて適切な色のユリを選ぶことが大切です。たとえば、お祝い事には白色のユリや黄色のユリを、お見舞いにはピンク色のユリが適しています。

ただし、ユリには一部ネガティブな意味を持つ花言葉が存在するため、慎重に選ぶことが重要です。

また、ユリには花粉があり、衣服に付着すると落ちにくいことがあるので注意が必要です。それだけでなく、ユリの香りは他の花よりも強い傾向にあるため、香りが苦手な方には贈らないようにしましょう。

【日付別】6月の誕生花

6月の日付別の誕生花は以下の通りです。

1日 アスチルベ、リョウブ など
2日 タイム、ミムラス など
3日 スイカズラ、シロツメクサ など
4日 ニッコウキスゲ、ウツギ など
5日 ダリア、モントブレチア など
6日 ペンステモン、アヤメ など
7日 クチナシ、レースフラワー など
8日 ジャスミン、タイサンボク など
9日 スイートピー、ガウラ など
10日 アカンサス、トケイソウ など
11日 アガパンサス、ベニバナ など
12日 ライラック、ベロペロネ など
13日 ジギタリス、エピデンドラム など
14日 グラジオラス、ブーゲンビリア など
15日 カーネーション、ヤマボウシ など
16日 チューベローズ、シャクヤク など
17日 キバナコスモス、スイカズラ など
18日 タイム、フランネルフラワー など
19日 バラ、グリーンベル など
20日 ベロニカ、サンスベリア など
21日 ツキミソウ、シルクジャスミン など
22日 スイカズラ、キキョウソウ など
23日 タチアオイ、ユスラウメ など
24日 バーベナ、アストランティア など
25日 ヒルガオ、クラスペディア など
26日 ペンタス、ガザニア など
27日 カラー、ハナカンザシ など
28日 トルコキキョウ、ツワブキ など
29日 アガパンサス、ジャーマンアイリス など
30日 クチナシ、ブーゲンビリア など

6月の誕生花を贈る際のポイント

6月の誕生花を贈る際のポイント

6月の誕生花を贈る際のポイントとして、以下の2つが挙げられます。

  • 相手の好みやイメージに合わせて選ぶ
  • 贈るシーンに合った花言葉を取り入れる

ここでは、各ポイントについて詳しく解説します。

相手の好みやイメージに合わせて選ぶ

6月の誕生花を贈る際、相手の好みやイメージを考慮することが大切です。誕生花だからといって、必ずしも相手がその花を好むとは限りません。

普段から相手がどのような花を好んでいるのか、どんな色や雰囲気が好きなのかを把握しておきましょう。

具体的には、一言で紫陽花といってもホンアジサイやガクアジサイ、アナベルなど、さまざまな種類があり、色や特徴が異なります。もし、相手が可愛らしい雰囲気が好きならピンク色や水色のパステルカラーの紫陽花を、大人っぽい雰囲気を好む相手には深みのある青色や紫色の紫陽花がおすすめです。

また、相手が特定の花粉にアレルギーを持っている場合は配慮が必要です。ユリなどは香りが強い種類であるため、贈る前に一度確認しておくと安心です。

6月の誕生花を贈る際は、相手への思いやりを込めて好みやイメージに合った誕生花を選びましょう。

贈るシーンに合った花言葉を取り入れる

6月の誕生花にはそれぞれ異なる花言葉があり、贈るシーンに合わせて選ぶことでより深い意味を込められます。

たとえば、家族の誕生日に花を贈る際は、紫陽花が持つ「和気あいあい」という花言葉がぴったりです。家族の仲の良さを象徴する紫陽花を贈ることで、温かい気持ちを伝えられます。

また、結婚祝いには白色のユリの「純潔」や「威厳」、開店祝いにはオレンジ色のユリの「華麗」といった花言葉が適しています。一方、親しい友人への贈り物にはオレンジ色のユリの「愉快」や「軽率」といった少しユーモラスな花言葉を選んでみるのも良いでしょう。

このように、花言葉の意味を知った上で贈るシーンに合う適切な花を選ぶことで、より一層気持ちが伝わる贈り物になります。

まとめ

6月は紫陽花やユリなど、美しく香り高い誕生花が豊富です。梅雨の時期に彩りを添えるこれらの花は、父の日や誕生日プレゼントに最適です。

紫陽花は土壌のpHで色が変化する特徴があり、「七変化」とも呼ばれます。花言葉は色によって異なり、贈る相手やシーンに合わせて選べます。

一方、ユリは華やかで上品な花であり、贈り物として人気です。種類も豊富で、さまざまな色のユリが存在します。

ただし、ユリも花言葉は色によって異なり、一部ネガティブな意味合いを持っているため、贈る際はその意味に注意が必要です。

ぜひ本記事を参考に、6月の素敵な誕生花を大切な方へ贈ってみてはいかがでしょうか。