ラベンダー

ラベンダーと言えばハーブの代表格であり、白や紫色の花から放たれる素敵な香りが特徴的な花です。この記事を読めば、ラベンダーについてより深く知ることができ、実際にラベンダーを生活に取り入れることができるようになります。

今回は、ラベンダーの花言葉や、育て方のポイント、よくある質問などについて紹介しましょう。

ラベンダーってどんなお花?

諸説ありますが、ラベンダーの名前の由来は、ラテン語の lavare(洗う)という意味の言葉が語源となっています。

その名の通り、ラベンダーは昔ヨーロッパで洗濯物に香り付けするために用いられるものでした。衣類に香り付けすることで新鮮な良い香りが一日中漂い、寝具などに香りを染み付けることで、安眠効果を得ることもできるのです。

 

ラベンダーはご存知の通りハーブの代表的なものの一つで、地中海沿岸地方の原産となっています。日本では北海道の富良野など、冷涼地において栽培されており、見ごろな時期は7月中旬~下旬と言われています。

 

ラベンダーにはたくさんの種類があり、最も香りが強くポプリやアルマオイルなどに使われているのは、「イングリッシュラベンダー」と呼ばれるものです。

ラベンダーの花言葉にはどんな意味がある?

多くの人に愛されるラベンダーには「清潔」という花言葉があります。紫は見る人を癒す色と言われており、ラベンダーの精油は身体と心を浄化させる効能が期待できます。清潔は、ラベンダーにピッタリの花言葉と言えるでしょう。

 

他には「沈黙」という花言葉があり、ラベンダーの香りには高ぶった精神を鎮める作用があり、ラベンダーの香りを嗅ぎながら瞑想すれば、より深く瞑想の世界へ入り込むことができるのです。

 

ラベンダーの沈黙は、怒ったり、失望したりした時の沈黙ではなく、平常心を保ち、心が穏やかな状態の沈黙となります。ラベンダーの他の花言葉には「期待」「あなたを待っています」「献身的な愛」などがあります。

植物によっては、花の色や種類によって花言葉が異なりますが、ラベンダーにはそういった色分けの花言葉はありません。

ラベンダーの育て方のポイント

苗

見ていたり、匂いを嗅いだりすると心が癒されるラベンダーを日々の暮らしに取り入れたいと考えている人は多くいます。しかし、ラベンダーを上手に育てるためには、コツがあります。ここからは、ラベンダーの育て方のポイントについて紹介しましょう。

剪定でラベンダーを元気に育てる

剪定とは、樹木の枝を切り風通しを良くすることです。ラベンダーは寒さに強いですが、高温多湿に弱いため剪定しないとカビや病気が発生しやすくなります。

剪定する部分は、花(花茎)と枝です。咲き終わった花や、地面についているような枝を剪定し、夏を涼しく元気に過ごしてもらいましょう。

挿し木でラベンダーを増やす

植物を繁殖させる方法として有効なのが挿し木です。やり方は、今ある株の茎の一部分を切り取り、土に挿して育てていきます。挿し木は親株の性質を受け継ぐという特徴があるため、緑色が濃く、元気の良い茎を選ぶようにしましょう。

切り戻しと植え替えでラベンダーを長く楽しむ

切り戻しとは、伸びすぎた枝や茎を切り取る作業のこと。切り戻しを行うことで、切った茎から新しい脇芽が生え、花が生えやすくなります。芽や葉の少し上で半分切る、これを全ての枝で行います。

 

ラベンダーは生育旺盛のため根詰まりを起こしやすく、そうなると成長していくスペースがなくなっていってしまうのです。きちんと植え替えをすることで、通気性や水の吸収性が高まり、ラベンダーをより長く楽しむことができます。

植え替えは3~5月が最も適しているので、根詰まりを防ぐためにも毎年植え替えをしましょう。

ラベンダーを育てる際のよくある質問

ラベンダーを育てる際には、初心者がつまずきやすいポイントなどがあります。育て方の参考になるよう、ラベンダーを育てる際によくある質問やコツについて紹介していきましょう。

ラベンダーがぐったりしてしまったら?

ラベンダーは高温多湿の環境に弱いので、最大の敵である熱さや蒸れを解消すべく、剪定をしっかり行いましょう。そして、夏場は風通しがよく、水はけの良い涼しい場所に置いておくようにします。

 

ラベンダーは乾燥した土が好みなので、用土が乾いているのを確認してから水やりをすることが大切です。その際は、たっぷりめに水を与えるようにしましょう。

ラベンダーを収穫するタイミングは?

育てたラベンダーは、料理やハーブに使ったり、お風呂に入れて香りを楽しんだりなど、収穫がとても楽しみな花です。花を収穫するタイミングは、5月下旬~7月上旬の間がベストです。

花が開いた後の方が、ラベンダー特有の香りも強いですし、ドライフラワーや切り花などを楽しみやすいでしょう。

ラベンダーにはどういった使い方がある?

収穫したラベンダーは、その爽やかな香りから、お風呂に入れて入浴剤として使うこともができます。香り袋として、バッグや引き出しの中に入れるのも良いでしょう。

ドライフラワーにすることで、部屋をおしゃれに演出するインテリアとして活用することもできます。

ラベンダーをプレゼントするのにおすすめな方法

ラベンダー

ラベンダーには人を癒すパワーがありますし、誰かを喜ばせたいプレゼントとして最適です。ここからは、ラベンダーをプレゼントするのにおすすめな方法をいくつか紹介しましょう。

花束

香りが高い花の中で一番人気のラベンダー。最適な時期に収穫したものは良い香りが楽しめ、心をリフレッシュさせることもできます。素敵な香りのするイングリッシュラベンダーの花束を、大切な人にプレゼントしてみましょう。

フラワーアレンジメント

ラベンダーがほのかに香るフラワーアレンジメント。花束と違い、花瓶に移し替える必要なく、そのまま飾ることができるのがメリットです。

花が咲ききってしまうと香りが飛んだり、花がボロボロ落ちやすくなったりするので、咲き始めた段階の花を収穫し、フラワーアレンジメントしてみましょう。

鉢植え

鉢植えのラベンダーは、花と同時に「育てる楽しみ」もプレゼントすることができます。鉢植えの場合、大きすぎると乾きづらく加湿となり根を傷める原因になるので、5~6号鉢程度のものに植え付けましょう。

プレゼントする時は、鉢もおしゃれにし、育て方のカードを添えたりすると、より喜んでもらえるはずです。

まとめ

コツさえ掴めば、ラベンダーは初心者でも育てやすい植物です。ラベンダーの香りは幸せホルモンであるセロトニンの分泌を促す作用があり、ラベンダーを普段の生活に取り入れれば、小さな幸せを毎日感じることができます。

上手にラベンダーを育てることができたならば、大切な人にプレゼントし、幸せをおすそ分けしてあげてみてはいかがでしょうか。