甘い香りと妖精の羽のような優雅な花びらが特徴のスイートピー。「育ててみたいけど難しそう」と躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。実は、スイートピーは、育てるのはそんなに難しくないことを知っていますか?
今回は、スイートピーの育て方や注意点について詳しく解説していきますので、是非ご覧ください。
スイートピーってどんなお花?
スイートピーは、シチリア島原産のマメ科のつる性一年草です。色は、代表的なパステルカラーに加え、濃色や複色も存在します。春の代表花として知られていますが、夏咲き、冬咲きなど春以外に開花する品種も存在し、つる性植物のため、つるが長く2~3m近く伸びることもあります。
甘い香りの花を咲かせ、サヤに入った豆を付けることから、Sweet pea(甘い豆)という名前が付けられたといわれています。スイートピーが付ける甘い香りの豆は、とてもおいしそうな感じがしますが、実は毒を含んでいますので、絶対に食べないように注意してください。
スイートピーの花言葉にはどんな意味がある?
スイートピーの花言葉には、「門出」「別離」「ほのかな喜び」「永遠の喜び」「優しい思い出」「私をわすれないで」などがあります。
色ごとに意味をもつものもあり、ピンク色には「繊細」「優美」、白色には「ほのかな喜び」、黄色には「分別」「判断力」となっています。特にピンク色は、その華やかな花びらの形が花言葉の由来といわれています。
このようにたくさんの花言葉をもつスイートピー。自分に合った色のものを育てたり、花言葉を込めてプレゼントしたりと、いろいろな楽しみ方ができそうですね。
スイートピーの育て方のポイント
種、苗のどちらからでも比較的簡単に育てられる植物ですが、いくつかポイントがあります。ポイントは3つ。「土づくり」「水やり」「剪定」です。1つずつ紹介していきます。
土づくり
スイートピーを育てる上で最も重要といえるのが、土づくりです。
水はけの良い土を選び、弱酸性(pH6.5)に保ちましょう。根が長く伸びる植物ですので、鉢植えの場合は、底の深いものを選び、市販の草花用培養土を利用してください。地植えの場合は、苗を植える2週間前までに苦土石灰をまいて土を弱酸性に整え、40cmくらいの深さまでしっかり耕しておいてください。
水やり
たくさん水を上げたくなってしまいますが、スイートピーは、たくさん水を上げればたくさん育つというタイプの植物ではありません。乾燥に強いので、表面の土が乾いたら水をしっかりあげる程度で大丈夫です。季節によっても水の必要量が異なり、冬は少量、花の咲く春には多めにという感じで与えてください。特に、冬は水をあげ過ぎて枯れてしまうこともあるので注意が必要です。
剪定で花数を増やす
剪定とは、植物の枝やつるの一部をはさみで切ることをいいます。「せっかく成長しているのに切ってしまうなんて」と思ってしまいそうですが、あまりに茎やつるが成長してしまうと、大事な花を咲かせるための栄養が滞ってしまいます。
適度なサイズを保つことでたくさんの立派な花を咲かせてくれるようになるのです。タイミングとしてはつるが20cm程度に伸びたころに、葉の根本から3~4節目の真上にはさみを入れてください。つるが20cm以上にならないようであれば、剪定の必要はありません。
スイートピーを育てる際のよくある質問
スイートピーを育てていく過程での「こんな時にどうすれば?」と不安になりがちなことをここでは、いくつか挙げておきます。より安心してスイートピーを育てていくために、あらかじめ目を通していただくことをおすすめいたします。
スイートピーがぐったりしてしまったら?
スイートピーがぐったりしてしまった場合、考えられる原因は3つあります。「寒さ」「日光不足」「害虫・病気」です。それぞれ対処方法を記載していますのでご覧ください。
「寒さ」
スイートピーは寒さに弱い植物です。また乾燥に強いため水分も多くは必要としません。特に冬は、多く水を上げることによって土の表面が凍り、スイートピーが枯れてしまうことが多くあります。寒い時期の水やりは土が乾いた時にだけ少量を心がけましょう。
「日光不足」
スイートピーは、日当たりの良い場所を好みます。水やりに気を付けているのに元気がないようであれば、日当たりがよくないのかもしれません。可能であれば、より日光の当たる場所へ移動してあげてください。ただし、深く根が伸びる植物なので掘り起こして場所を変えるのは厳禁です。鉢植えの場所を変える、地植えであれば日よけになっているものを移動するような対処をお願いします。
「害虫・病気」
最後の原因が害虫と病気です。
害虫はアブラムシ、ヨトウムシ、ハダニ。特に春と秋は害虫がつきやすいので、市販の駆除剤などを使って対処してください。
病気で多いのは、うどん粉病です。葉が小麦粉をまぶしたように白くなってしまう病気なのですが、葉が1枚でもこの病気になるとどんどん全体に広がってしまうという大変怖い病気です。自然に発生することが多いのですが、肥料過多が原因となっておこる場合もあります。この病気は、とにかく早期発見が一番。うどん粉病の可能性のある葉はすぐに取り除き、必要に応じて殺菌剤を使いましょう。
スイートピーの花がらの摘み方は?
春になるといよいよ、開花のシーズンです。次々に花を付けていい香りを放ち始めます。
せっかく咲いてくれたスイートピーを、いつまでも見ていたい気持ちになりますが、そのままにしていると、たくさんの花を作ることができずに開花シーズンがすぐに終わってしまいます。
できるだけたくさんの花を作るように、色褪せてきた花は一つ一つ摘んで収穫しましょう。
「花柄つみ」というのですが、できるだけ多くのエネルギーを開花に回すため、色褪せてきた花を摘む作業です。寿命を延ばす効果もありますので、ぜひ、行ってくださいね。
スイートピーを寄せ植えにする時の注意点を教えてください
寄せ植えとは、何種類かの植物を合わせて植える方法です。省スペースで複数の種類を管理でき、1種類だけを植えるのに比べて、ぐっと見栄えをよくすることができます。
スイートピーを寄せ植えにする時の注意点は、成長スピード、適した土のタイプが同じものを選ぶことです。
できれば同時期に開花してほしいのですが、成長スピードが合わないものだとバラバラに咲いてしまいますし、土が適していなければ枯れてしまいます。相性の良いものと寄せ植えをしてデザイン性の高い見栄えを目指しましょう。
スイートピーをプレゼントするのにおすすめな方法
色鮮やかでいい香りのするスイートピー。プレゼントするのに適しているのは当然ですが、どのような方法があるのでしょう。代表的なプレゼント方法を上げていきます。誕生日にもお祝いにも、どのようなシーンにも最適ですよ。
花束
プレゼントとしては、定番の花束ですが、スイートピーをメインにすることで華やかで優しい見た目に作り上げることができます。
メインはピンクのスイートピー、黄色いガーベラを合わせて花束を作るというのはいかがでしょうか。華やかでかわいらしいイメージで、特に、女性の方へのお祝いにピッタリのフラワーギフトです。
アレンジメントフラワー
アレンジメントフラワーとは、バスケット等の器に水を含んだスポンジを入れ、そこに花を直接挿して飾る方法です。花瓶に移し替える必要がなく、そのまま飾ることができます。
花束に比べてお見舞い、開店祝いなどに贈られることが多いようです。
代表的なピンクだけでなく、数種類の色のスイートピーを混ぜカラフルに仕上げてみても良いでしょう。
鉢植え
花束、アレンジメントフラワーに比べて、より長く楽しむことができるのが、鉢植えです。たとえば、つぼみの状態でプレゼントすると、次第に開花していくのを楽しむことができます。うまく育てれば、次の年も咲かせることができるかもしれません。
趣味でガーデニングをされているなど、花を育てるのがお好きな方には、特に鉢植えでのプレゼント方法が喜ばれるでしょう。
まとめ
ここまで、スイートピーの育て方のポイントやよくある質問を解説してきましたが、コツさえ、掴んでしまえば、スイートピーは簡単に育てられます。
開花を待つだけでなく、ドライフラワーを作るなど楽しみ方はたくさんあります。
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