ムスカリというお花をご存じですか?春に咲く丈夫なお花で育てやすく、小さく可憐な青紫色のお花はどんなお花と合わせてもそのお花の魅力を引き立ててくれるので、きっと一度は見かけたことがあるお花であるはずです。
今回の記事では、そんなムスカリのお花について詳しく解説していきます。
あなたのお庭の次の春の景色の一端に、可憐な青紫色を添えてみるのはいかがでしょうか?
ムスカリってどんなお花?
ムスカリは球根から育てられるお花で、春になると青紫色の小さなお花がブドウの房のように密集して咲く、可愛らしいお花が一般的です。
ムスカリの種類は40~50種類程度あり、青紫の他にも、白・黄色・ピンク色のお花を咲かせる品種もあります。
一つ一つのお花は小さいので、ある程度たくさんの数を一緒に植えてあげることで花の良さが引き立つお花でもあります。
お花自体は丈夫なためとても育てやすく、一度植えてしまえばそのまま植えっぱなしにしていても毎年よく咲いてくれるお花になっているので、ガーデニング初心者の方にもおすすめのお花です。
ムスカリの花言葉にはどんな意味がある?
ムスカリの花言葉には、「失望」「失意」という意味があります。
ちょっと悲しくなってしまうような意味ですよね。
なぜこのような意味なのかというと、それはムスカリの花が主に紫色をしていることに由来しています。
男神・アポローンに愛された美少年・ヒュアキントスが死んだ際に流した大量の血を元に咲いたのが紫色のヒヤシンスであった、というギリシャ神話から、花言葉では紫色の花は悲しみのシンボルとして取り上げられることが多いのです。ちなみに、ヒヤシンスの名前はヒュアキントスという名前からとられているといわれています。
ムスカリを元気に育てるポイント
ここまで、ムスカリの特徴や花言葉について紹介してきました。
次の章からは、ムスカリを自宅で元気に育てるポイントについて紹介していきます。
ムスカリは丈夫な初心者向けのお花ですので、基本的な注意事項を守れば綺麗に花を咲かせてくれますよ。
日当たりの良い場所で育てよう
ムスカリを自宅で育てる際の一つ目のポイントは、日当たりの良い場所で育てることです。
逆に言うと、日当たりが良く水はけが良い所であれば、あまり場所を選ばずに植えることができます。また、夏の間は休眠することになりますので、夏の間は日陰に置いていたとしても問題ありません。
冬の間についても、屋外に出しっぱなしでも問題ない程度には丈夫なお花です。
水やりは控えめに
乾燥に強いお花のため、庭に植えている場合はほとんど水やりの必要がありません。
自然に降る雨を受けるだけで特に問題なく育つでしょう。
鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりのお水をあげるだけで、大丈夫です。
こまめな水やりは必要ありません。
ただ、蕾がついてから花を咲かせるまでの期間は、土が完全に乾いてしまうことはないように注意しましょう。
また、休眠期間である6月~9月は水やりをする必要はありません。
肥料のやり方
庭に植えている場合には、植えた場所があまりにも栄養がない、という状態ではない限り、あえて追加で肥料をあげる必要性はありません。
ただ、ムスカリのお花を増やしたい場合には、花が咲いた後に追肥をあげておくと球根がより大きく育ち、芽数を増やすことができます。
鉢植えで育てている場合には、肥料をあげた方が良いので、年に2回、秋の終わりと花が咲いた後に緩効性化成肥料の置き肥をあげておくと、お花が良く育ちます。
ムスカリを育てる際のよくある質問
ここまで、ムスカリを育てる際のポイントについてお伝えしてきました。
次の章からは、ムスカリを育てている方からよく聞かれる質問をまとめています。
実際にムスカリを育てる際に疑問に思われる部分かと思いますので、参考にしてみてくださいね。
ムスカリの花が枯れてしまったらどうしたら良い?
ムスカリはとても丈夫なお花ですので、お庭にムスカリを植えている場合、そのまま放っておいても翌年にはまたムスカリのお花を咲かせてくれます。
ただし、毎年枯れては咲いてのサイクルを繰り返している内に、ムスカリの球根はどんどん大きくなっていますので、2~3年に一度は球根を掘り返して植え替えてあげないと、球根が窮屈になってやがて枯れてしまいますので注意しましょう。
枯れる前の葉は切っても大丈夫?
ムスカリは、葉がよく伸びる植物です。
植木鉢に植えている場合等には、葉が植木鉢から垂れるような状態になってしまうこともあります。
こうなると、ムスカリの葉を切ってしまいたくなりますが、葉を切るのはあまり良い事ではありません。
なぜなら、葉っぱを切ってしまうとそれ以降新しい葉が基本的に生えてこなくなり、そうすると翌年の開花が難しくなってしまうからです。
ですので、なるべく葉は切らないようにしてあげた方が良いでしょう。
ムスカリを増やしたいときは?
ムスカリは球根の植物なので、増やす場合には「分球」という方法を使います。
「分球」は、毎年やるのではなく、3年に一度くらいの割合で行うのが良いとされています。
花が枯れた後に、ムスカリの球根を一度掘り起こし、古い球根から増えている新しい球根の部分を切り離し、古い球根とは別に植えておく、というのがやり方です。
ムスカリをプレゼントするのにおすすめな方法
ここまで、ムスカリを自宅で育てる方法について解説してきました。
次の章からは、ムスカリをプレゼントする際におすすめな方法について紹介していきます。
花をプレゼントする、というのはする方もされる方もとても嬉しいものです。
ぜひ、プレゼント選びの際の参考にしてみてくださいね。
花束
まず、一つ目のプレゼント方法は花束にして贈ることです。
花束は花をプレゼントする際に最も一般的な方法でもあるので、どんな方にでも喜んで頂きやすい方法でもあります。
ムスカリの花は花一つ一つが小さく愛らしいお花なので、チューリップなど、大ぶりで鮮やかなお花と合わせた花束にすることで、そのお花の美しさをより引き立ててくれます。
アレンジメントフラワー
次におすすめなのが、アレンジメントフラワーにして贈ることです。
アレンジメントフラワーの場合は、花束と違い球根に植わった状態のムスカリを活かしたアレンジで作ることも可能なため、花束よりも長くムスカリのお花を楽しむことができます。
自分でアレンジメントフラワーに挑戦するのも良いですが、アレンジメントフラワーを作ってくれるお花屋さんも数多くありますので、希望を伝えて頼んでみるのも良いでしょう。
鉢植え
最後におすすめするのは、鉢植えでプレゼントをする方法です。
一般的なムスカリのお花の色である「青紫色」は、サムシングブルーとも呼ばれ、聖女マリアのシンボルカラーであり、「誠実な愛情」や「純潔」・「清らかさ」の象徴として女性に贈る色としてふさわしいとされています。
ムスカリは鉢植えにしても育てやすいお花ですので、贈る方のおうちに鉢植えを置けるスペースがあるのであれば、ぜひ候補に入れてみてくださいね。
まとめ
ムスカリのお花について紹介してきました。
可愛らしい見た目のお花ですがとても丈夫なお花で育てやすく、初心者向きのお花でもあります。
また、ムスカリのお花だけでももちろん素敵ですが、どんなお花と一緒に植えてもよく合うため、既に植えたいお花がある場合でも、引き立て役として一緒に植えることができるお花です。
プレゼントで贈る場合でも、様々なお花と合わせられ、華やかな印象を与えてくれる万能選手です。
ぜひあなたのお庭の一端もムスカリで愛らしい青紫色で彩ってみませんか?