クレマチスは、「テッセン」「カザグルマ」「ハンショウヅル」「センニンソウ」ともよばれ、日本をはじめ世界各地に分布しているお花です。

バラと共につる性の園芸植物として人気が高く、母の日のギフトとしても選ばれやすいお花です。

今回は、そんなクレマチスの育て方や、プレゼントする方法についてご紹介いたします。

クレマチスってどんなお花?

クレマチスは、つる性の園芸植物として人気なお花です。北半球を中心に世界中に自生し、開花時期も様々です。

つるが丈夫なことから、「鉄線」ともよばれます。

1年に1回策一季咲きのほかに、長期間にわたって花が咲くグループもあります。

上手に品種や系統をそろえることで、一年中花を楽しむことができるのも特徴です。

クレマチスの花言葉にはどんな意味がある?

クレマチスの花言葉は「精神の美」「創意工夫」「旅人の喜び」「策略」です。

茎が細いのに対して、花が大きく鮮やかに咲くことから、精神の美という花言葉を持っているといわれています。

また、ヨーロッパでは宿の玄関にクレマチスを植えていたという風習に由来し、旅人の喜びという花言葉がつけられています。

策略という怖い花言葉は、クレマチスの葉の汁で肌をかぶれさせ、通行人の同情を引く物乞いがいたというフランスの言い伝えから来ているといわれています。

クレマチスを元気に育てるポイント

クレマチスを元気に育てるポイントは、以下の3点です。

  • 日当たりの良い場所で育てよう
  • 水やりはたっぷりと
  • 害虫に気をつけよう

1つずつ詳しく解説していきます。

日当たりの良い場所で育てよう

クレマチスは日当たりの良い方が花付きがよいです。

ですが、直射日光には弱いため、鉢植えの場合には午前中の日の光が弱い時間帯には日光に当て、昼の日当たりが強い時には半日陰になるような場所で育てると良いでしょう。

水やりはたっぷりと

クレマチスは乾燥が苦手です。水を切らしていると株の元気がなくなってしまい、花付きも悪くなってしまいますので、表土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。

水やりは、つぼみを付けるころから開花の時期にかけて、午前中に行いましょう。鉢植えの場合は土が乾いたタイミングでたっぷりと水をあげ、受け皿にたまった水はすぐに水を捨ててあげましょう。

地植えの場合は、基本的に水やりは必要ありませんが、葉がぐったりとしているときや、晴天が続いている場合には、たっぷりと水をあげましょう。

害虫に気をつけよう

クレマチスを育てる時に注意したい害虫は、

  • アオムシ
  • ナメクジ
  • アブラムシ
  • コガネムシ
  • ヨトウムシ
  • ハダニ

などです。

葉が食べられていたりして、虫がついていることが分かったら、根本が日に当たらないように水苔やチップで隠すことや、高温多湿にならないように注意して育てることが大切です。

地植えの場合は、殺虫剤などを活用することもおすすめします。

クレマチスを育てる際のよくある質問

クレマチスを育てている時の、よくある疑問をまとめました。

クレマチスの花が枯れてしまったら?

クレマチスは花や葉が枯れてしまっても、つるを残しておくことによって、また花を咲かせることができます。

花が咲き終わった後は、こまめにカットしておくことで、種ができて栄養を取られてしまうことを防げます。鉢植えの場合は、花が一通り咲き終わったら、大きな鉢に植え替えてください。地植えにする場合には、切り戻しをせずにつるがからみやすい場所に誘引してあげましょう。

クレマチスを植え替えるタイミングは?

クレマチスは一年中植え替えをすることができます。12月から2月までくらいが休眠中ですので、植え替えに適しているとされています。

寒冷地では、極寒期の植え替えを避けて植え替えをしてあげましょう。

鉢の底から根が出ているのを確認したら、植え替えをします。現在のものよりも一回り程大きな鉢を用意し、鉢に軽石を敷きます。

鉢の半分ほど土を入れたら、クレマチスを優しく抜き取り、植え付けます。根は切らずに、丁寧に扱うようにしましょう。

支柱を取り付け、水をたっぷりと与え、肥料を与えると、植え替えは完了です。

クレマチスの増やし方とは

クレマチスは差し木で増やすことができます。今年伸びたつるの固くなった部分を2節ずつ切り、挿し穂にします。挿し穂の上部の葉を除去したうえで、清潔な土に刺します。ほとんどの場合2ヶ月程度で発根しますので、鉢に植え替えをしてください。

クレマチスをプレゼントするのにおすすめな方法

美しい花を咲かせるクレマチス。切り花としてプレゼントで贈る際にも人気のお花です。

クレマチスをプレゼントで贈る際、どのような形で贈るとよいか、おすすめの贈り方について解説いたします。

 

花束

クレマチスは、4月から10月ごろまで長く出回るお花です。

切り花としても楽しめるため、花束にしてプレゼントしても良いでしょう。茎が細いため。グリーンや他の花と合わせた花束にすると見栄えが良くなります。

 

アレンジメントフラワー

クレマチスは、フラワーアレンジメントにもよく利用されます。

クレマチスの花弁はとても繊細ですので、デリケートに扱う必要があります。花の部分には触れず、茎のみをもって活けるようにしましょう。

ボックスフラワー

小さな缶や箱にスポンジを詰めてアレンジするボックスフラワーも人気です。つるを伸ばしてあしらうと、おしゃれに飾ることができます。

ボックスフラワーにする場合は、つるが蓋に挟まれ傷んでしまわないように、蓋が閉じないようにすることをおすすめします。

まとめ

バラと共に、つる性植物の女王としてたたえられるクレマチス。

咲き方の多彩さや品種によっては長い期間花を楽しめることから、年々人気は高まってきています。

育てやすく、生命力の強い植物ですので、鉢植えや地植えとしても楽しむことができることはもちろん、切り花やアレンジメントフラワーとしても人気が高いです。

ぜひこの機会に、クレマチスのお花を楽しんでみてはいかがでしょうか。