マンデビラという品種の中でもレモン色で可愛らしいお花を咲かせる「サマーブーケ」は、父の日などによく贈られる人気のお花です。

ツル科の植物なので、最近は朝顔に代わる植物としても人気があります。

この記事では、サマーブーケの基本情報や育て方などを詳しく解説します。

 

サマーブーケの基本情報

サマーブーケの基本情報は以下の通りです。

名前 サマーブーケ
学名 Urechites lutea
属名 チリソケイ属
科名 キョウチクトウ科
園芸分類 つる性低木
原産地 アメリカ南部・中米
耐寒性/耐暑性 弱い/強い
開花時期 7月〜11月

特徴

サマーブーケとは、アメリカ南部や中米を原産とする植物です。

そのため、日本の高温多湿な環境でも問題なく育てることができます。開花時期は7月〜11月の温かい時期なので、暑い夏を爽やかな黄色で彩ってくれるでしょう。

サマーブーケとは流通名であり、多くは「マンデビラ」と記載されているため、マンデビラ属かと勘違いする人が多いですが、正確にはチリソケイ属の植物です。

 

サマーブーケの育て方

サマーブーケを上手に育てていくには、以下の項目を詳しく知る必要があります。

  • 置き場所
  • 水やり
  • 植え付け
  • 植え替え
  • 剪定
  • 冬の管理
  • 肥料

それぞれを詳しく解説します。

 

置き場所

サマーブーケは日光を非常に好むため、日当たりの良い場所で管理するようにしましょう。

できれば半日以上直射日光が当たる場所が好ましいですが、難しい場合は半日陰でももんだいありません。

完全な日陰で育ててしまうと、日光不足により葉が黄色くなってしまったり最悪枯れてしまうので、必ず日当たりの良い場所で管理をするようにしましょう。

 

水やり

土の表面が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。乾燥に強い植物なので過度な水やりは必要ありません。

逆に湿気に弱いので、水やりのやりすぎは根を痛めることになるので注意しましょう。

 

植え付け

サマーブーケは基本的に3〜4号程度のポットに作られて販売していることが多いので、6号以上の鉢植えを購入して植え付けるのがおすすめです。

あまり大きなイメージはありませんが、日光を浴びるとぐんぐん大きくなるので、90cm以上の支柱を一緒に立てるようにしましょう。

また、庭植えにしてフェンスなどに絡ませる方法もあります。その場合は、絡ませたいフェンスに沿って植え付けをしてください。

 

植え替え

サマーブーケは、非常に丈夫な根を持っているので、鉢植えにしっかりと根が回ったのを確認したら、次の起きさの鉢植えに植え替えをしましょう。

年を跨いだサマーブーケは、毎年春になったら植え替えをするのがおすすめです。暖かく日光が強く当たる時期なので、根にかかる負担も最小限に抑えることができるでしょう。

 

剪定

基本的に、その年に伸びた枝にお花を咲かせるので、伸び始めた枝を切ってしまうとお花が伸びません。そのため、剪定は花が終わった冬に行うようにしましょう。

1度花が咲いた枝には花が付きにくくなるので、いらない枝はどんどん切ってしまって大丈夫です。

枝を切ると白い液体が出てくることがあるので、手についた場合はこまめに洗い流してください。

 

冬の管理方法

寒さに弱い植物なので、冬は室内での管理が必須です。日当たりがよくなるべく寒くならない場所で管理をしましょう。また、必ず剪定をしてから室内で管理するように心がけましょう。

地植えの場合は室内での管理は不可能なので、簡易的なビニールハウスやネットを使用して寒さをしのいであげてください。

 

肥料

花を咲かせる生育期間に液体肥料を2週間に1度、または固型肥料を定期的に置くようにしましょう。

肥料を与えることで、よりツルを伸ばしキレイな花を沢山咲かせてくれるはずです。

 

サマーブーケの花が咲き終わったらどうする?

サマーブーケの花が咲き終わったら、やることが2つあります。

  • 終わった花から摘み取る
  • 伸びたツルを支柱に巻きつける

サマーブーケの花は7月〜11月頃まで次々に花を咲かせます。そのため、次に咲くお花に栄養が行くように、終わったお花はこまめに摘み取るようにしましょう。

また、お花が完全に終わったツルは、支柱やフェンスに巻きつけることで、見た目が良い状態のまま、サマーブーケを楽しむことができます。

 

サマーブーケは父の日におすすめ!

サマーブーケは父の日のプレゼントとしても人気があります。

父の日といえば、黄色いお花を贈ることが定番になりつつあるため、爽やかなサマーブーケはぴったりなお花だと言えます。

父の日に贈る場合、以下のパターンが人気です。

  • 鉢植え
  • 花束

それぞれの特徴や贈るときのポイントなどを詳しく見ていきましょう。

 

鉢植え

サマーブーケの贈り方として一番多いのが、鉢植えで贈るパターンです。

ギフト用にサマーブーケを販売しているのもこのパターンが多く、手に入りやすいというメリットもあります。

貰った状態のまま飾ることができるので、お花を育てなれていないお父さんでも、気軽に楽しむことができるでしょう。サマーブーケの育て方も一緒に教えてあげると、その後もお花を楽しむことができるかもしれませんね。

 

花束

サマーブーケを使用した花束も、父の日に人気があります。

夏の代表花で同じ黄色が特徴のひまわりや、黄色い胡蝶蘭などと一緒にアレンジメントされている花束が特に人気です。

メッセージカードや、お父さんの好きな食べ物や飲み物と一緒に贈ってあげると、より喜んでもらいやすいでしょう。

 

まとめ

サマーブーケは、朝顔の代わりにもなる非常に育てやすく成長の早い植物です。

家の目隠しや日差しよけとしても育てられることも多いので、庭や植木鉢で育ててみてはいかがでしょうか。

ただし、寒さには弱いため地植えをすると冬を超えられない場合があります。ネットやビニールなどをうまく活用して、冬越しに挑戦してみてください。